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魔法絶唱シンフォギア・ウィザード 〜歌と魔法が起こす奇跡〜
AXZ編
第173話:守護騎士の怒り
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か……? どう思う、トオル?」
話を振られて透が困ったような顔で乾いた笑いを浮かべる。その光景にクリスの堪忍袋の緒が切れた。
「真面目にやれっつってんだろうがッ!!」
「ア痛ッ!?」
思わず持っていた検知器をぶん投げてガルドの頭に当ててしまった。クリスはそのまま泥の畝を飛び越えガルドに詰め寄った。怒れるクリスを一瞬宥めに入ろうとした透だったが、クリスが彼を無視してガルドに詰め寄ってしまった為上げかけて掴むものが無くなった手を所在なさげにゆっくり下ろす。
「何をあのバカと同じ事やってんだよッ! いい歳して魚なんかに夢中になってんなッ!」
「そうは言うがな、クリス? 日本の諺で『千里の道も三年』と言うだろ? こういうのは焦らずゆっくり余裕を持って……」
「それを言うなら『千里の道も一歩から』だッ! 『石の上にも三年』と混ぜてんじゃねえッ!」
「……ホント?」
またしても諺を間違えて覚えているらしきガルドの姿に、切歌達が思わず苦笑を浮かべた。因みに響は自分同様深海魚に興味をそそられ、且つ諺を間違えると言うポカをやらかしたガルドにちょっぴり親近感を抱いていた。
その時、突如作業員達の悲鳴が辺りに響き渡った。
「うわぁぁぁぁぁぁっ!?」
「「「「「「ッ!?」」」」」」
何事かとそちらを見れば、そこには無数のアルカノイズが出現し作業員達に襲い掛かっているのが見えた。
この事態は即座に本部の弦十郎の知る所となった。
「アルカノイズの反応検知ッ!」
「反応座標、絞り込みますッ! 敵は……ッ!? 我々のほぼ真上ですッ!」
「まさか……!」
「こちらの動きに合わせてッ!」
あまりにもタイミングが良すぎる攻撃。これを彼らは、何らかの手段で敵がこちらの動きを察知しそれを妨害しに来たのではと判断した。
しかし…………
「Zeios igalima raizen tron」
切歌達装者はシンフォギア、ガルド達魔法使いも変身してアルカノイズに対処する。この場には無力な作業員達が何人も居る為、ガルド達はアルカノイズを適度に始末しつつ作業員達の対比を促した。
「こっちです!」
「急げッ!」
「大丈夫デス、落ち着いて避難を――」
彼らがアルカノイズを倒してくれたおかげで、作業員達への脅威が減った。その隙にと響達が避難誘導をしていると、アルカノイズの集団の中からファウストローブを纏ったカリオストロが飛び出し攻撃を仕掛けてきた。
「大丈夫なんて気軽に言ってくれるじゃない? このお気楽系女子ッ!」
「誰がお気楽デスとッ!」
カリオストロの発言にカチンときた切歌が言い返していると、空中のカリオストロに向けてガルドが砲撃を放った。自力で飛
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