暁 〜小説投稿サイト〜
魔法絶唱シンフォギア・ウィザード 〜歌と魔法が起こす奇跡〜
AXZ編
第172話:愚者は悪名に非ず
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本に……」
アルドとしては、キャロルに刺激を与える意味で特に意味はなくとも様々な知識を得られる書物を渡したつもりだった。だがそれがまさかこんな形で披露される事になるとは、アルド自身思ってもみなかっただろう。
一方響は、思わぬところからの援護射撃に感激しタックルする勢いでキャロルに抱き着いた。
「ありがとうキャロルちゃんッ!! そうだよね、愚者も悪い事ばかりじゃないよねッ!」
「わぷぷッ!?」
押し倒しながら頭に抱き着いた事で、キャロルは呼吸を塞がれ暴れるが響はそれに気付かない。
その様子に颯人達は軽く肩を竦めると、キャロルを人身御供にして話を続けた。可哀想だがキャロルには暫く響の相手をしてもらおう。
「それで、その石は何処に?」
マリアはそこが気になっていた。もし石がここにあるのなら、態々画像など見せずそれ自体をこの場に持ってくればいい。それが出来ないと言う事は、愚者の石はこことは別の場所にあると言う事。
その時颯人は何か猛烈に嫌な予感を感じた。その予感を証明する様に、何処か困ったような顔であおいが現在の愚者の石の所在を口にした。
「一通りの調査を終えた後、無用不要なサンプルとして、深淵の竜宮に保管されていたのですが……」
深淵の竜宮は、先の魔法少女事変で水没してしまった。そこから小さな石一つを見つけなければならないと言う事がどれ程大変か。想像して颯人は思わず天を仰いだ。
「Oh my god……」
その颯人の小さな呟きは、この場の全員の総意でもあった。
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