エルザvsバッカス
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レオンside
『続きまして第二試合!!蛇姫の鱗vs青い天馬の試合を行います!!』
次の試合は俺たち。まぁ、うちからは出るメンバーが決まってるから問題はないんだけど。
「頑張ってね、リオン」
「そろそろ巻き返しましょう!!」
完全に出遅れているためここはリオンくんを投入。本当は俺も出たかったけど、明日以降に与えられた役割が来る可能性を考えると、ここは貴重な参加権利を使用する場面じゃない。
「天馬からはイヴさんか」
「運がいいな、リオンは」
「オオーン」
青い天馬からの参加者はイヴさん。氷の造形魔導士であるリオンくんと雪の魔法を操るイヴさんだと、ややこちらに優位性があるか?
「それでは両者、中央までお願いするカボ」
この10秒バトル、お互いにすでに間合いに入っている状態から開始されることもあり緊張感が半端じゃない。しかも一試合目があれだったせいで、ここからはさらに難しくなる。
『この二人のバトルはどうなると思いますか?ヤジマさん』
『うむ。二人とも力のある魔導士だからねぇ・・・それに、お互いに頭もいい』
実況席も気が付いているが、シリルが自身の策略を盛り込んだ戦法で勝利を掴みにいったことでここからの参加者はそれすらも頭に入れなければならなくなる。純粋に一撃必殺を持つものが強いかと思われたのに、あいつの一手によってそれだけではなくなったのだ。
『相手の意表を突くかはたまた力でゴリ押すか、対して敵はどちらで来るのかそれとも第三の手があるのか、見応えある戦いになるかもなぁ』
10秒の戦いをいかにして勝ちきるかというだけでも厄介なのにますます気を使う要素が増えたことにより負担が増している参加者。それを楽しげに見ている発案者のカミューニさんが妙に気になるが、気のせいだろう。
「天馬も一番いい魔導士を選んできたわけね」
「まぁ、普通にそうなるでしょ」
これがヒビキさんやジェニーさん、シェリーさんなら力ではリオンくんに勝てないからそこを注意する必要はない。レンさんの場合も彼に奇策が思い付くとは到底考えられないため、それを警戒する必要がない。ただ、イヴさんは違う。
あの人は力もそれなりにあるし頭もいい。普段のキャラがあれだからわかりにくいが、ヒビキさんに近しいものを持っていると聞いている。でも・・・
「まぁ、問題ないでしょ」
「だな」
「オオーン」
心配するほどではないかな、というのが俺らの総評。イヴさんの力を甘く見ているわけではない。それでも純粋に、リオンくんの方が強いからだ。
『それでは・・・バトル開始!!』
合図の銅鑼と共に片手を地面に付けるリオンくん。彼の強みは以前自身を過信していたこと
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