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八条学園騒動記
第七百十九話 国鳥その十一
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「そのうえでな」
「技術もですね」
「進歩させてな」
 こちらもというのだ。
「そしてだ」
「今に至りますね」
「そしてこれからもな」
「発展し続けるのですね」
「そうなっていく、だがな」
「発展はですね」
「連合だけではない」
「そういうことですね」
「そうだ、その発展の為にな」
 上等兵にさらに話した。
「我々はな」
「観ていますね」
「技術は特定の人種や民族だけが持てるものではない」
 断言したのだった。
「誰でもだ」
「どんな人種でも民族でもですね」
「持てる、努力すればな」
「その結果としてですね」
「持てる、若しだ」
「特定の人種や民族しか持てないと思うと」
「その時点でだ」
 まさにそこでというのだ。
「失墜する」
「そうなりますね」
「それを実践したのがだ」
「かつての欧州ですね」
「産業革命以降な」
「そう思い込み」
「そしてだ」
 その結果だったことを言うのだった。
「まず日本にな」
「二次大戦で痛い目に遭わされ」
「それからだ」
「東アジアや東南アジアの国々に身に着けられ」
「彼等が急速に発展してな」
 二十世紀終わり頃にそれが顕著になった。
「中南米そしてだ」
「アフリカもですね」
「そうなった、技術はな」
「誰でも持てますね」
「そして発展出来る」
「特定の人種や民族だけではない」
「そう思い込んだことがだ」
 まさにそのことがというのだ。
「エウロパ、当時の欧州のだ」
「過ちでしたね」
「慢心していた」 
 当時の彼等はというのだ、それ故に白人至上主義という科学的には誤った考えも出て来たと大尉は考えつつ言った。
「キリスト教にもだ」
「こだわっていましたか」
「白人でだ」
「キリスト教徒でないとですね」
「産業革命以降の技術は持てないとだ」
「思い込んでいましたね」
「また彼等もな」
 白人以外の者達もというのだ、即ち有色人種である。
「白人には勝てないとな」
「思っていましたね」
「彼等は無敵の半神とさえだ」
「思っていましたか」
「だがな」
「それは違いましたね」
「彼等もそうした技術を持ててだ」
 そうしてというのだ。
「発展してだ」
「力を備えられましたね」
「そして今の連合がある」
「そういうことですね」
「そしてエウロパもな」
「同じですね」
「連合の技術をな」
 最先端エウロパから見て三百年先をいっているというそれをというのだ。
「絶対にだ」
「手に入れられますね」
「その筈だ」
 こう言うのだった。
「間違いなくな」
「そしてエウロパは」
「何があってもだ」
 大尉は強い声で言った。
「それをすべきだ」
「連合の様な最先端の技術をですね」
「手に
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