敢闘編
第七十ニ話 戦いの後
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きくため息をつくと口を開いた。だがそれを公が制止した。
「ミューゼル大佐」
「何でございましょうか、ブラウンシュヴァイク公」
「大佐の言う事は尤もだ。だが今は国難の刻、これ以上の詮索は止めて貰いたいのだ。この通りだ」
ブラウンシュヴァイク公そしてアンスバッハ准将、シュトライト中佐も俺に向かって深々と頭を下げた。黒幕は…そうか、公の身内が居るという事か。ヒルデスハイム伯も苦渋の表情をしていた。伯は先に聞かされていたのだろう…。
「…それでも、と小官が申し上げたならどうなりますか?」
「…卿の義心によって帝国は更なる危機を迎える事になるだろう。卿も、卿の姉君も無事では済まなくなるやも知れぬ」
俺を真っ直ぐみつめながらそう言うブラウンシュヴァイク公の顔は、すごく哀しげな顔をしていた…。
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