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おぢばにおかえり
第七十七話 おみちの本その八

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「お二人共素晴らしい人で」
「そのお二人から受け継いだですか」
「素晴らしいものを持っておられる人だから」
 私の尊敬する人のお一人です。
「よくお話を聞いてね」
「そのされることを見てですね」
「ひながたにしてね」
「そうするといいんですね」
「男の人も女の人もね」 
 両方です。
「若い人もお年寄りもね」
「見てですか」
「そうしてね」
 そのうえで、です。
「徳を積んでいって」
「いんねんを切ることですね」
「そうしていってね」
「そうします、難しいですが」
「新一君の癖性分はいんねんとかなり重なってると思うけれど」
 それにつけてもです。
「相当なものだからね」
「尚更ですね」
「そこは気をつけて」
 そうしてです。
「なおしていってね」
「そうなりますね」
「いい人はいいって言えることは素晴らしいわ」
 このことはです。
「いいものをね。新一君不平不満あまり言わないわね」
 嫌いな相手にはこれでもかと言ってもです。
「好きだといつも褒めるし」
「もう一人のお祖母ちゃんが不平不満ばかりで」
「反面教師にしてるのね」
「はい」
「その反面教師をひながたにしていって」
 そうしてです。
「満足している人をね」
「見ることですね」
「結構って言うでしょ」
 おみちではこの言葉もよく使います。
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