第百十九話 秋という季節その四
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「私も聞いて思いましたし」
「どう思ったのかな」
「怖いって」
その様にというのだ。
「じぶんがそうした目に遭ったら」
「そうだよね」
「はい、ですから」
それでというのだ。
「本当にです」
「恋愛したくなくなるお話だね」
「そこまでの目に遭ったら」
そうなればというのだ。
「自殺するかも」
「まあトラウマにはなるね」
「深刻な」
そこまでのというのだ。
「酷いことですよね」
「全くだね、それでだよ」
「部長さんもですね」
「そんな目に遭いたくないから」
「そのこともあってですね」
「僕は恋愛はね」
「二次元ですか」
咲から言った。
「それでいいですか」
「いいよ」
心からの言葉だった。
「本当にね」
「そうですか」
「もう平和にね」
それでというのだ。
「二次元でね」
「いいですか」
「まあ振った人も裏切った人達も碌なことになっていないみたいだけれどね」
「神戸の方で」
「人に平気で酷いことする人なんてね」
「好かれないですね」
「絶対にね」
それこそというのだ。
「そうなるよ」
「だから振ったり裏切った人達は嫌われたんですね」
「そうだよ、というかすぐに裏切る様ならね」
部長はこの者達について顔を顰めさせて話した、そこにはあからさまな嫌悪それに軽蔑がはっきりと出ていた。
「友達じゃないよ」
「そうですね」
咲も言われて頷いた。
「友達なら裏切らないですね」
「まして自分達が告白する様に言ってそれだよ」
「振られたら裏切るとか」
「最初から友達じゃなかったんだよ」
部長は厳しい声で言った。
「それで裏切る姿を皆見ているから」
「嫌うんですね」
「平気で人を裏切る人を信用する人はいないし」
「好きになる人もいないですね」
「そうだよ」
こう言うのだった。
「そのこともわかったよ」
「このお話で」
「友達は沢山いる方がよくても」
それでもというのだ。
「誰でもいいか」
「そうでもないですね」
「相性の問題もあるしね」
「それにそんな人を友達に持っても」
「いいことなんてないし」
全くという言葉だった。
「だからね」
「付き合わないことですね」
「人を分け隔てするのはね」
これはというと。
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