第八幕その四
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「それぞれの家族のお父さんなのよ」
「ふむ、そうなのじゃな」
ノーム王はポリクロームのお話に頷きました。
「精霊の国は」
「それでそれぞれの種族で家族もね」
「多いか」
「大家族なのよ」
精霊の人達はというのです。
「そのことも見てね」
「それではな」
「では首都にね」
お城、立派な宮殿のあるその雲を見て言いました。見ればその宮殿は太陽の様に輝く左右対称の壮麗な宮殿で様々なお花と木とお水で飾られたお庭もあります。
「行きましょう」
「ではな」
ノーム王が応えました。
それで連合王国の首都に向かい雲の縁のところに飛行船を停めてでした。
そのうえで首都に入るとでした。
ポリクロームの様に虹色に輝く髪の毛の奇麗な女の子や男の子達もいればです。
赤や青、緑に黄色、白に銀に金色にとです。
様々な髪の毛の色で白いポリクロームと同じ服を着た女の子達にです。
白い上着にズボンの男の子達もいます、ノーム王は彼等を見て言いました。
「どの子も精霊さん達か」
「そうなの、それでね」
ポリクロームがお話しました。
「赤い髪の毛が火の精霊の子でね」
「火のか」
「青がお水で緑が雷、黄色が土で白が雪で銀色が風、金色が光でね」
「虹色はであるな」
「虹よ、あと紫の髪の毛の子達は」
見ればその色の精霊の子達もいます。
「夜よ」
「夜の精霊さんか」
「それで夜の精霊の王様が今の私達の国家元首だけれど」
その役目を受け持っているというのです。
「王様と女王様がいるの」
「女王か」
「そう、夜の女王様よ」
「そうした人もいるのか」
「それで歌が凄く上手なの」
その夜の女王さんはというのです。
「驚く位にね」
「そんなに上手なのか」
「私達精霊は皆歌もダンスも好きでね」
いつもくるくると踊っているポリクロームの言葉です。
「それでね」
「夜の女王殿はか」
「凄くね」
まさにというのです。
「歌がお上手だから」
「その歌もか」
「聴いてくれるかしら」
「是非共」
ノーム王は笑顔で応えてでした。
そのうえで皆で宮殿の中に案内してもらいました、すると。
とても奇麗なまるで絵画の様なお庭にです。
様々な精霊の人達の力で照らされている輝きに満ちた豪奢な宮殿の中には様々な装飾がありその奥の王の間にでした。
それぞれの精霊の王様達がみらびやかな服を着て王冠を被っていてです、その中心にです。
見事なローブを身にまとった威厳に満ちたお顔立ちで紫の髪の毛の男の人が冠を被って立派な玉座に座っていてです。
そのお隣に濃い紫のドレスを着て色白で小柄な紫の髪の毛の上に金色の冠を被った人が座っています、その人達がです。
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