第七十七話 おみちの本その五
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「だからよく読んでね」
「授業を離れてもですね」
「そうしてね」
「わかりました、ただ実践ですね」
新一君はここで言いました。
「一番大事なのは」
「そうなのよ、もうそれはね」
「おみちでは一番大事なことね」
「人にやらせて何もしないなら」
本当にそれならです。
「おみちの人として駄目よ」
「体育会系によくいますね」
「新一君体育会系嫌いなのはわかったわ」
「わかります?」
「新一君嫌いだと言い募るから」
しつこいと言ってもまだ足りない位にです。
「そこで出してわかったわ」
「確かに嫌いです」
「やっぱりそうよね」
「それでそうした行動は取らないです」
体育会系みたいなというのです。
「上の人間が威張り散らして好き勝手する」
「心底嫌いなのはわかったわ」
「それで野蛮で不潔で理不尽で無教養で時代錯誤で」
「そこまでにしてね」
もっと言いそうなので止めました、新一君の嫌いなものに対する徹底的な嫌悪はどうにかならないのでしょうか。
「いいわね」
「わかりました」
「兎に角人に押し付けたくないのね」
「というか押し付けられるのが」
「素直に言ったわね」
「そういうことする奴は嫌いです」
このことを言いました。
「あと都合のいい時だけへらへらすることも」
「新一君それはないわね」
というか嫌いな相手には露骨過ぎます。
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