第三百十六話 ケンタッキーの牧童その十三
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「ほんま凄いな」
「一撃で城壁を破壊するとは」
「拳銃とは思えません」
「それで手加減されたのですよね」
「そうですね」
「ある程度な、本気で使ったら」
このワイアット=アープの銃をというのだ。
「万単位の敵ともな」
「戦えますね」
「そうですね」
「左様ですね」
「そやな」
まさにとだ、ギンズバーグも答えた。
「僕等星のモンは一人で十万の軍勢に匹敵するらしいが」
「そのお強さにはですね」
「神具も関係していますね」
「左様ですね」
「間違いなくな」
このことはというのだ。
「そうやな」
「左様ですね」
「神具は素晴らしいです」
「とてつもない力を持っています」
「それだけに使い方を間違えたら」
どうなるか、ギンズバーグは言った。
「その時はな」
「まさにですね」
「恐ろしいことになりますね」
「この世界を脅かす様な」
「そや、僕等は世界を救うことが使命やが」
それでもというのだ。
「しかしや」
「若しですね」
「邪心を抱いたりして」
「そして道を誤れば」
「その時はですね」
「一転な」
まさにというのだ。
「世界を脅かす存在になるわ」
「左様ですね」
「今の神具を見てもわかります」
「若しギンズバーグ様が悪用されると」
「街の二つや三つ瞬時に灰燼に帰します」
「そうなるわ」
ギンズバーグも確信を以て答えた。
「その時はな」
「左様ですね」
「間違いなくです」
「ギンズバーグ様だけでなく星の方が邪心を抱かれると」
「その時は」
「世界の脅威になるわ」
世界を救うのではなくというのだ。
「ほんまな」
「そのことをご承知で何よりです」
「ギンズバーグ様がそうで」
「それではですね」
「これからもですね」
「自分の力を自覚してな」
それがどれだけ強いかをだ。
「自制してくわ」
「そうしてくれますね」
「そしてこれからもですね」
「ことを進めていかれますね」
「政を」
「そして戦をな、城門を破壊して敵の守りは潰した」
ギンズバーグは今度は戦局のことを話した。
「そやからな」
「ここで、ですね」
「一旦降伏勧告を行いますね」
「敵の士気が潰えたので」
「それで、ですね」
「そうしてや」
降伏勧告を行ってというのだ。
「それでな」
「降伏すればよし」
「降伏しないなら攻めますね」
「壊した城門から攻め込み」
「そうしてですね」
「そして攻略する、その用意もしながらな」
それと共にというのだ。
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