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ドリトル先生の落語
第七幕その十一

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「こうしたことはね」
「したら駄目で」
「絶対にしない」
「そう務めることだね」
「しかし日本語って独特過ぎて」
 トミーは少し苦笑いになって言いました。
「僕は最初戸惑いました」
「僕は然程ね」
「そんなにですね」
「そうした言語だって聞いていたから」
「そのまま学べましたね」
「うん、学ぶとどんどん頭に入って」
 そうなってというのです。
「覚えられたよ」
「それで使える様になりましたね」
「そうだよ、いや言語を学ぶことが好きでね」
 先生はあらゆる学問の中で言語学が特に好きなものの一つです、だから動物の皆からもそれぞれの言葉を教えてもらって使えるのです。
「よかったよ」
「お好きならですね」
「どんどん学んでね」
 そうなってというのです。
「それでね」
「使えますね」
「そうなんだ」
「それはいいですね」
「僕もそう思ってるよ、それで後でまた論文を書くけれど」
 それでもと言う先生でした。
「今日はお酒はね」
「いいですか」
「論文が一段落してね」
「それからですか」
「飲ませてもらうよ」
「そうですか」
「それまではね」
 トミーに微笑んでお話します。
「遠慮させてもらうよ」
「わかりました、じゃあ今は出さないです」
「そうしてくれると嬉しいよ」
「それで何を飲まれますか?」
「日本酒にするよ」
 そちらだというのです。
「もうお風呂も入ったしね」
「晩ご飯を食べてですね」
「論文が一段落したらね」
 そうしたらというのです。
「それでね」
「お酒ですね」
「そうさせてもらうよ」
「実はするめがありまして」
 トミーはおつまみのお話をしました。
「如何でしょうか」
「あっ、いいね」
 先生はそのおつまみに笑顔になりました。
「それじゃあね」
「おつまみはするめですね」
「あれはとてもいいよね」
「おつまみに最適ですね」
「日本酒にもね」
「そうですよね」
「烏賊を食べるなんて」
 それこそというのです。
「イギリスではね」
「なかったですからね」
「まず烏賊を食べること自体がね」
「そもそもなかったですし」
「干物にするなんて」
 その烏賊をというのです。
「とてもね」
「考えられなかったです」
「そうだね、けれどね」
「それでもですね」
「ここは日本でね」
「烏賊も普通に食べられます」
「だからね」 
 トミーに温和な笑顔で言いました。
「寝る前にね」
「日本酒とするめで、ですね」
「楽しむよ」
「それじゃあ用意しておきますね」
「お願いするね」
 笑顔でこうお話してでした。
 先生は食後に論文を書いてそれからでした。
 お酒も楽しみました、そうしてからこの日もよく寝ました。
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