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オズのカリフ王
第七幕その十二

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「だからな」
「こうしたお話が出ても」
「普通ではないか」
「言われてみればそうね」 
 確かにとです、ポリクロームも頷きました。
「オズの国はね」
「そうした国だな」
「ええ、急にね」
「何かが起こってな」
「お話もね」
「出て来るな」
「そうした国ね」
 ノーム王に納得したお顔でまた頷きました。
「だからこの宮殿でもね」
「詩の話になってもな」
「何でもないわね」
「そういうことだよ」
「納得したわ」
「いや、詩は実にいい」
 ノーム王は笑ってこうも言いました。
「聞いていると心が豊かになる」
「そうよね、不思議な位ね」
「詩は魔法だ」
 こうもです、ノーム王はお話しました。
「聞いていると自然と心が変わる」
「それだけでね」
「そして自分も詠えば」
 詩をというのです。
「ロマンチックになれる」
「そうしたものでね」
「まさにな」
「魔法ね」
「そう思う」
「そう思うことこそが大事なのです」
 李白さんも言ってきました。
「詩については」
「聞いて自分も詠ってか」
「はい、心が変わり」 
 そしてというのです。
「ロマンチックになることを楽しむ」
「そうなることがか」
「よいのですから」
「お主も詠っておるか」
「そして聞くことも」
 これもというのです。
「いいのです、ですかわしはです」
「オズの国でもか」
「旅をして」
 そうしてというのです。
「そのうえで、です」
「酒を飲んでじゃな」
「詩を詠っております」
「そうしておるか」
「かつては詩仙と呼ばれました」
「もう今はか」
「本物の仙人になった様に」
 まさにというのです。
「楽しんでおりまする」
「成程のう」
「ではノームの国にお邪魔した時は」
「もてなさせてもらう故な」
「詠わせて頂きます」
「そうするとよい、では今宵はこれからも存分にだ」
 ここでまた天帝さんが言いました。
「楽しんでくれ、余興も行ってな」
「ええ、楽しませてもらうわ」
 トロットが応えてでした。
 一行は天帝さんの宮殿で存分に楽しみました、そしてです。
 この夜それに次の日にこれ以上はないまでのもてなしを受けてでした、それから次の歴訪先に向かいました、お空の歴訪はまだ続くのでした。
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