第七幕その十一
[8]前話 [2]次話
「確かアブー=ヌワースというな」
「ああ、あの遊び人か」
「遊び人で頭の回転も早いな」
「風来坊のな」
「あの御仁とは友達同士でして」
李白さんも言ってきました。
「気が合いまする」
「似た者同士でか」
「はい」
そうだというのです。
「わしもそう思っています」
「やはりそうか」
「わしは今はここにいますが」
天帝さんの宮殿にです。
「よく旅をしておりまする」
「オズの国中をじゃな」
「空を巡ったり地上も地下も巡って」
そうしてというのです。
「旅をして詠っています」
「ではノームの国にもか」
「入って色々観て回ったことがありまする」
「そうであったか、ではな」
それならとです、ノーム王は李白さんに言いました。
「今度来たらな」
「その時はですか」
「ノームの宮殿に来てな」
「そうしてですな」
「わしに挨拶をしてくれ」
「それでは」
李白さんもそれではと応えました。
「そうさせて頂きまする」
「それではな」
「そして詩を詠みまする」
「そうしてくれ、無論酒もな」
「出してくれますか」
「そうさせてもらう」
「それは楽しみです、ノームの国の酒も美味かったので」
だかだというのです。
「是非共」
「それではな」
「その時お願いします」
「ドワーフの国に来たこともあったな」
今度はドワーフ王が李白さんに言ってきました。
「そうであったな」
「はい、そちらも」
「ではな」
「今度ドワーフの国を旅すれば」
「その時は来るのだ」
ドワーフの王宮にというのです。
「そしてな」
「それで、ですな」
「酒を飲んでな」
「詩を詠う」
「そうしてくれ」
「その様に」
「詩のお話をするとは思わなかったわ」
ここで言ったのはポリクロームでした。
「この宮殿でね」
「急に何かのお話が出るのがオズの国だからな」
ノーム王はポリクロームに応えました。
[8]前話 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ