第七幕その七
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「皮もついてな」
「その皮もあってな」
「美味しい」
「左様、だからこのお料理もな」
「食べるといいな」
「是非共な」
「私としてはね」
ビリーナは向日葵の種を食べて言いました。
「この種が最高よ」
「あんた今は向日葵食べてるわね」
楽しく食べている皆の笑顔を見て心の糧にしているつぎはぎ娘がビリーナの横から彼女に言ってきました。
「それがなのね」
「満足しているわ」
「そこまで美味しいのね」
「ええ、何かね」
「何か?」
「エメラルドの都の宮殿にも負けない位ね」
そこまでのというのです。
「豪勢な気持ちよ」
「そうした気持ちの中食べているのね」
「そうよ」
まさにというのです。
「私としてはね」
「そうなのね、確かにね」
つぎはぎ娘はビリーナのお話を受けて言いました。
「この雰囲気はゴージャスね」
「そうでしょ」
「中華街とはまた違った」
「そんな雰囲気があるでしょ」
「そうよね」
「これが天帝の宮殿なのだ」
関羽さんが言ってきました、大きなお身体だけあって食べる量もかなりです。
「我等道教の神々の帝であられるだけにな」
「そのお力も凄いのね」
「左様、オズの国の空のかなりの部分を治めておられる」
「そうした方で」
「そのお力もな」
「凄いのね」
「そうなのだ、だからこうした宴もだ」
つぎはぎ娘に食べながらお話します。
「素晴らしいのだ」
「成程ね」
「酒も美味いしな」
張飛さんは誰よりも勢いよく飲んでいます。
「最高だよ」
「張飛、わかっていると思うが」
その張飛さんに関羽さんは横の席から言ってきました。
「酒はな」
「程々にだよな」
「そうだ、オズの国では身体を壊すことはないが」
お酒を飲み過ぎてもです。
「そして暴れることもないがな」
「それでもだな」
「お主は飲み過ぎた後いびきが凄い」
「ははは、そこはおいらはわからないけれどな」
「だが事実かなりのものだ」
張飛さんが飲み過ぎた時のいびきはというのです。
「だからな」
「それでだな」
「程々にな」
「張飛さんのいびきときたらな」
猪八戒さんも言ってきました。
「隣の部屋にまでくるからな」
「それで何かと思ったこともあるしな」
沙悟浄さんも言ってきます。
「張飛殿には気をつけてもらわんとな」
「ううむ、自分ではわからないからな」
張飛さんは少し苦笑いになって応えました。
「寝ている時はな」
「別に目を開けて寝るのはいい」
関羽さんは張飛さんのこのことはいいとしました。
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