第三十七話 退院その一
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第三十七話 退院
昴流は退院した、その日彼が入院している病院もう天の龍の六人と小鳥そして玳透がいた。玳透は病院の中で征一狼に尋ねた。
「僕もですね」
「はい、若し丁様に何かあればです」
「すぐに議事堂に戻ることですね」
「確かに普段はです」
征一狼は温和さと真面目さを見せて話した。
「玳透君は丁様のお傍にいてです」
「お護りすべきですね」
「それがお仕事なので」
彼のというのだ。
「ですから」
「そうですね」
「ですがこうした時はです」
「丁様のお傍を離れてですか」
「そうしてです」
そのうえでというのだ。
「緋炎さんと蒼氷さんにお任せして」
「丁様のことは」
「ですから」
それでというのだ。
「今はです」
「昴流さんをですか」
「迎えましょう」
「皆さんと一緒に」
「そうしましょう」
こう話すのだった、そしてだった。
病院の前で昴流を待った、すると。
扉が開いて昴流が出て来るとだ、彼を皆で囲んで声をかけた。
「待っていたぞ」
「帰って来てくれて嬉しいですわ」
「大丈夫ですか?」
「これから一緒に返りましょう」
「まずは洋館に行きましょう」
「パーティーの準備は出来ているわ」
「では帰ったらです」
「お祝いのパーティーを開きましょう」
彼を囲んで笑顔で声をかけた、そして。
昴流もだ、笑顔で応えた。
「皆有り難う」
「当然のことだ」
微笑んでだ、神威が応えた。
「俺達は仲間、友達だな」
「だからだね」
「昴流さんにはいつも支えてもらっている」
こうも言うのだった。
「そしてこうした時はな」
「皆がだね」
「支えるものだ、それでだ」
「今からだね」
「洋館に戻ってだ」
そうしてというのだ。
「そのうえでな」
「パーティーだね」
「色々作った、皆で楽しもう」
「色々作らせてもらいました」
もう天の龍達の中で料理上手として知られる様になっている小鳥も言ってきた。
「ですから今からです」
「洋館に戻ってだね」
「楽しみましょう」
「それじゃあね」
「昴流さんケーキお好きでしたね」
空汰はこのことを話した。
「そっちもです」
「買って来てくれたんだ」
「流石にわい等パティシェやないんで作れませんでしたが」
ケーキはというのだ。
「そやけどです」
「お店で予約していました」
嵐がその辺りの事情を話した。
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