第八十五部第一章 国防省への忠告その三十四
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「発展を続け我等に対してだ」
「その発展で、ですね」
「それが遠い先でもな」
「何時か越える」
「それをはじめることがだ」
「エウロパにとってすべきことで」
「それを行っている、経済発展だけでなく」
それに加えてというのだ。
「人口もだ」
「増やしていきますね」
「それで人口抑制政策からだ」
エウロパ伝統のそれからだというのだ。
「我々の様に人口増加政策に舵を取った」
「そのことも大きいですね」
「そしてだ」
そのうえでというのだ。
「人口も増やし」
「そしてですね」
「そうだ」
まさにというのだ。
「技術も革新を考えている」
「それも」
「全体的な発展をだ」
「考えていますね」
「だからだ」
それでというのだ。
「あの様に動いている」
「国債をどれだけ出してもですね」
「今は臆していない、そしてその様な人物がだ」
「エウロパにいて」
「我々の敵だ」
「厄介なことですね」
「何とかしたいものだ」
キロモトは本音も出した。
「連合としては」
「このままではエウロパは遥かに発展し」
「我々を凌駕せずともな」
「今まで以上に厄介な敵になりますね」
「ある程度の敵でないと脅威にならず連合共通の敵にならないが」
だが、というのだ。
「あまりに強いとな」
「それはそれで厄介ですね」
「だからな」
「ある程度で止まって欲しい」
「連合から見てな、ここでもう答えは出ているな」
「誰もがいいますが」
「エウロパが発展するなら我々も発展するだけだ」
連合もというのだ。
「それだけのことだ」
「左様ですね」
「そしてその発展はな」
「続いていますね」
「成長率自体は負けるが」
「我々は元々が巨大なので」
「彼等の十七パーセントと我々の十パーセントは違う」
エウロパのそれと連合のそれはというのだ、エウロパを一とすれば連合は全体では六百に至るだけの国力の違いがある。
「だからな」
「これまでの成長を続けていく」
「それでいい」
「そうですね」
「確かにまとまりはないが」
連合はこのことはどうしてもある。
「しかしだ」
「発展は続いているので」
「このまま発展していけばな」
「エウロパは追い付けないですね」
「人口もな」
「これもですね」
「エウロパの人口が増えてもな」
そうなってもというのだ。
「どれだけ増えてもな」
「千億からとなると」
「六十年で人口は三倍にもなるが」
二十世紀ではそうした増加率も多かった。
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