第七百十八話 多くの鳥達その八
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「そうした国だからな」
「それで、ですね」
「その争いを弱める為にはどうすべきか」
「三百以上の頭をですね」
「それはだ」
「敵ですね」
「三百以上の頭がだ」
それ等がというのだ。
「まさにな」
「一度に敵になる」
「そうなるだ」
それでというのだ。
「敵が必要でな」
「それがエウロパですね」
「そうなったのは何故か」
大尉はそのことも話した。
「それはな」
「歴史ですね」
「エウロパは連合から出た」
「宇宙進出を巡って」
「そうなった」
まさにというのだ。
「そうだな」
「欧州と連合各国が対立しましたね」
「宇宙の進出と開拓を巡ってな」
「そうでしたね」
「そしてだ」
その中でというのだ。
「エウロパにだ」
「出ましたね」
「そうなった」
ブラウベルグがというのだ、エウロパではブラウベルグはその前に国父という言葉を付けるがそれを言うと自分達の素性がわかるので名を出さなかった。
「そしてだ」
「その頃からのことですね」
「そうだ、そして千年の間な」
それだけの期間というのだ。
「連合はだ」
「エウロパを敵視していますね」
「エウロパもな」
即ち自分達もというのだ。
「それはな」
「同じですね」
「そうだ」
まさにというのだ。
「お互いがだ」
「嫌い合い憎み合い」
「そしてだ」
そのうえでというのだ。
「連合もそうだということだ」
「敵が必要であり」
「歴史的にな」
「その背景があるのですね」
「だがな」
ここで大尉はこうも言った。
「例外もある」
「例外とは」
「連合の中にあってもだ」
それでもというのだ。
「エウロパを第一に嫌わない国がな」
「ありますね」
「そうだ、その国はな」
「韓国ですね」
上等兵はこの国の名前を出した。
「そうですね」
「あの国は特別だ」
連合の中でもというのだ。
「日本をな」
「敵視していますね」
「連合を敵視していてもな」
それでもというのだ。
「それ以上にだ」
「日本を敵視していますね」
「この国も同じだ」
「歴史ですね」
「一度日本になった」
日刊気併合によってである。
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