第九十七話 食べられる幸せその六
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「空地作ったり燃えにくい瓦の建物にしたり」
「そうした工夫もして」
「火消しももうけてね」
そうもしてというのだ。
「もうね」
「かなりやってきたのね」
「それで地震が起こっても」
「対策してきたのね」
「だから耐震もね」
建物のこのこともというのだ。
「ちゃんとね」
「やってるのね」
「そのうえで結界もね」
これもというのだ。
「ちゃんとね」
「やってるのね」
「そうみたいよ」
こう言うのだった。
「あの街はね」
「そうなのね」
「逆に言えば何重も結界張らないといけない位ね」
富美子はこうも言った。
「東京は災害を恐れてるのよ」
「それだけ災害が多いってことね」
「それも大きなね」
ただ起こるだけでなくというのだ。
「そうなのよ」
「そういうことね」
「それで日本全体が」
「災害多いのよね」
「そうよ」
ウクライナの娘に話した。
「世界一かっていう位に」
「確か世界の地震の二割が日本で起こるのよね」
「無茶苦茶な割合よね」
「しかも火山多いし」
「川多くて周り海だから洪水や津波もあるし」
「夏は普通に台風来るし」
「大雨大雪だってざらしね」
他のクラスメイト達もグミやキャンディを食べつつ話した、そうしてそのうえで富美子に続いて言うのだった。
「災害本当に多いわね」
「多くなくていいのに」
「もう何から何までね」
「多いわよね」
「熱波や寒波も入れたら」
富美子はこういったものの話もした。
「どれだけ多いか」
「災害の百貨店ね」
ウクライナの娘は真顔で言った。
「八条百貨店もびっくりね」
「そうね」
富美子も否定しなかった。
「うちの学園経営してる八条グループの系列会社でね」
「日本全国にあるわね」
「今百貨店苦しいけれどね」
「頑張ってるわね」
「それでその八条百貨店よりもね」
「品揃えいいわね」
「こんなの揃ってなくていいけれどね」
富美子は真顔で言った。
「災害なんて」
「種類も数も」
「どっちもね」
それこそと言うのだった。
「本当にね」
「そうよね」
「それで災害がないなら」
「幸せね」
「いや、日本にいたらその幸せはね」
それはというのだ。
「中々ね」
「難しいわよね」
「もう何処にいてもね」
日本のというのだ。
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