第九十七話 食べられる幸せその四
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「わからないからね」
「余計に怖いわよね」
「そうなのよ、あとね」
富美子はここで眉をさらに顰めさせて話した。
「火山の噴火もやばいからね」
「日本火山多いしね」
「浅間山と加普賢岳とかね」
「噴火して大変なことになったわね」
「富士山だってね」
日本第一の山とされるこの山もというのだ。
「火山だしね」
「噴火したことあるのよね」
「そうなの」
これがというのだ。
「江戸時代にもね」
「今もまた噴火するんじゃって言う人いるわよね」
「しょっちゅう言われるわよ」
富士山が噴火するとだ。
「あの山はね」
「そうよね」
「若し噴火したら」
その時はというのだ。
「本当に洒落にならないから」
「日本全体が大変なことになるとか」
「それも有り得るから」
浅間山の噴火で日本のかなりの部分が火山灰に覆われ暗雲が覆った。これが天明の大飢饉の原因の一つになったという。そして富士山はその浅間山より大きいのだ。
「だからね」
「尚更なのね」
「恐れていてね」
それでというのだ。
「言われるのよ」
「そうなのね」
「怖いから」
その時が来ることがだ。
「よくね」
「言われてるのね」
「そうなのよ」
これがというのだ。
「日本特に関東だとね」
「心配されてるのね」
「だって噴火したら」
富士山がというのだ。
「まともにね」
「影響受けるから」
「それでよ」
まさにその為にというのだ。
「あっちじゃね」
「富士山の噴火心配されてるのね」
「南海トラフもで」
地震のことでもというのだ。
「そっちもよ」
「大変ね」
「どんな街もね」
どれだけ繁栄していてもというのだ。
「大地震でね」
「終わりね」
「神戸だってそうだったし」
「東京もなのね」
「安政も大正もだったでしょ」
「大地震で滅茶苦茶になったわね」
「だから尚更ね」
まさにというのだ。
「心配されてるのよ」
「何度も大地震起こる街だから」
「そうよ、それでね」
富美子はウクライナの娘にさらに話した、その顔は真剣そのものであり一切冗談めかしたものはなかった。
「東京って色々結界あるそうだけれど」
「あれよね、ビルとかお寺や神社や」
ウクライナの娘もそれはと応えた。
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