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夢幻水滸伝
第三百十六話 ケンタッキーの牧童その九

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「今より多くしかもな」
「新型にする」
「そうしますね」
「そちらも」
「そや、そうして強い軍隊にして」
 装備からというのだ。
「他の勢力を圧倒するで」
「わかりました」
「それではです」
「そちらのことも進めましょう」
「軍隊も自動車も」
 周りも頷いた、そうしてだった。
 ギンズバーグの勢力は軍隊と整え自動車から重工業にも力を入れた、増産した自動車を農作物の運搬にも用い。
 同時に鉄道も整えてそちらでの移動や輸送も増やした、すると。
「日に日にです」
「よおなってますね」
「そのことを実感しています」
 ダークエルフの老人は今ではギンズバーグの相談役の一人レキシントンの市長と共にそうなっている。その立場から彼に言った。
「まことに」
「そうですか」
「はい、実にです」
 まさにというのだ。
「勢力全体がです」
「よおなっていますか」
「自動車と鉄道が」
 この二つがというのだ。
「実にです」
「大きいですか」
「はい」 
 そうだというのだ。
「まことに」
「この二つは産業を支えてくれます」
 もう一人の相談役であるレキシントンの市長も言ってきた。
「そうですさかい」
「だからですね」
「力を入れていることは」
「ええことですね」
「そう言うしかありません」
 まさにというのだ。
「私としても」
「色々考えまして」
「勢力が大きくなり豊かになり」
「軍隊を整えて」
 それと共にというのだ。
「自動車を増産して」
「鉄道にも力を入れて」
「そうしてです」
 そのうえでというのだ。
「移動と輸送をです」
「よくしましたね」
「道路も整えてるけどな」
 車が通るそこをだ、ギンズバーグは述べた。
「そやけどな」
「それでもですね」
「こうしてインフラも整えると」
 市長に実感している言葉で応えた。
「余計に何かと動いて」
「よいですね」
「ほんまな、当然お金はかかるが」
 インフラの整備についてもというのだ。
「そやけどな」
「それ以上に返ってきますね」
「そうなってるわ、しかしな」
 それでもというのだ。
「軍事にもな」
「車に鉄道、道路はですね」
「役立つわ、迅速に多くの戦力を移動させられて」
 そうしてというのだ。
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