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夢幻水滸伝
第三百十六話 ケンタッキーの牧童その四

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「果たして」
「出来ます」
 これが返事だった。
「必ず」
「そう言える根拠は」
「はい、今のギンズバーグ様を見ますと」
 そうすると、というのだ。
「実に的確にです」
「顔役をしていますか」
「既に一つの勢力の棟梁であられ」
 そうなっていてというのだ。
「そのうえで、です」
「統治をしているので」
「はい」
 だからだというのだ。
「これからはです」
「レキシントンに入って」
「拠点とされたうえで」
「勢力圏全体を統治するのですね」
「今官僚機構も軍隊も警察もお持ちでないですね」
「そうしたものは」 
 どうにもとだ、ギンズバーグも答えた。
「ありません」
「左様ですね」
「ほんま只の顔役で」
 そうした立場に過ぎずというのだ。
「考えたこともなかったです」
「ですがこの世界を救われるには」
「僕達星のモンが」
「まずは世界の統一となりますね」
「はい、どないするか考えますと」 
 実際にとだ、ギンズバーグは市長に答えた。
「この世界の力を一つにまとめ」
「そうしてですね」
「力を結集させてしかもその力をより強くする」
「そしてその力で、ですね」
「まだそれが具体的に何かはわかってませんけど」 
 それでもとだ、ギンズバーグは市長にさらに答えた。
「この世界を襲う危機に向かう」
「そうすることが必要ですね」
「はい」
 まさにというのだ。
「それしかないです」
「そうですね」
「そう思いますと」
 それならというのだ。
「僕もですね」
「これからはです」
「一つの勢力の棟梁となって」
「その勢力をです」
 これをというのだ。
「治めて豊かに強くして」
「そうしてですね」
「そしてです」
 そのうえでというのだ。
「勢力を拡大もして」
「まずはですね」
「このケンタッキー州もです」
「統一してですか」
「治められては」
「そうですね、それがええですね」
「若しギンズバーグ様がレキシントンに入られ」
 そうしてというのだ。
「そのうえで、です」
「この辺りと合わせてですか」
「一つの勢力とされれば」
「ケンタッキー州第一の勢力になりますね」
「はい、今この州は大きな勢力はありません」
 市長はギンズバーグにこの現状も話した。
「その中でギンズバーグ様がレキシントンを拠点とされますと」
「この州で第一の勢力となって」
「そしてです」
 市長は己の話を続けた。
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