第百十八話 次第に知っていってその五
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「困った時はです」
「お寺や神社にですか」
「行かれてです」
「仏様や神様にですね」
「お願いすることもです」
このこともというのだ。
「いいのです」
「そうですか」
「はい、そしてお坊さんや神主さんにお会いして」
「お話を聞いてもらうこともですね」
「いいです」
「宗教もいいんですね」
「はい、宗教は心を救ってくれます」
人のそれをというのだ。
「そもそも人は自分の力だけで生きようとしても」
「出来ないですか」
「出来ないことはないですが」
それでもというのだった。
「難しいです」
「そうなんですね」
「それも非常に」
こう言うのだった。
「私が会った人で完全な無神論者の方がおられましたが」
「神様も仏様も信じない」
「頼るのは自分の力だけだとです」
「今言われている様に」
「そうした考えの人でしたが」
それでもとだ、速水はさらに言うのだった。
「民主主義は共和制か共産主義かといい」
「じゃあ日本は違うんですね」
「根っからの皇室嫌いでして」
その人物はというのだ。
「そう言っていました」
「また凄い考えですね、それに共産主義は」
「民主主義ではないですね」
「どう見ても」
咲は首を傾げさせつつ答えた。
「そう思います」
「ですがその人はそう言ったのです」
「悪い意味で凄いですね」
「そして北朝鮮の世襲はよく」
この独裁国家のというのだ。
「日本の皇室は」
「今言われましたね」
「大反対でした」
「ああ、その人後半聞いたんですが」
「前半ははじめてですか」
「私も聞いたことがあります」
速水にどうかという顔で答えた。
「絶対に碌なことにならないですね」
「今沖縄の基地の前にいなければいいとです」
アメリカ軍のというのだ。
「思っています」
「運動家ですね」
「どうして生計を立てているかわからない」
平日の昼から連日連夜アメリカ軍の基地の前で騒ぎかつテントまで張っているのだ、その生計はこれだけでわからない。
「そんな人達にです」
「なっていないか」
「非常にです」
速水としてはというのだ。
「心配です」
「そんな人なので」
「この人を見てです」
「店長さんはですか」
「無神論に懐疑的になりました」
「あの、馬鹿ですよね」
咲は首を傾げさせて言った。
「その人は」
「そう思われますね」
「はい」
実際にというのだった。
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