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ドリトル先生の落語
第七幕その一
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                第七幕  大阪に馴染みきって
 先生はこの時大阪にいました、そこで一緒にいる動物の皆に言いました。
「いやあ、やっぱり大阪はいいね」
「全くだね」
「大阪はいいよね」
「賑やかで楽しくて」
「凄くいい街だね」
「世界中を巡って来て」
 先生はこれまでの旅を思い出して言いました。
「色々な場所を巡ってきたけれどね」
「大阪は別格だよね」
「美味しいものに溢れていて」
「賑やかで楽しくて」
「飾りっけがなくて親しみやすくて」
「最高の街だよ」
「全くだよ」
 笑顔で言うのでした。
「本当にいいよ、野球も素敵なチームがあるしね」
「そうそう、阪神タイガース」
「実際は西宮のチームだけれど」
「大阪っていうと阪神」
「そうなっているからね」
「岡田彰信さんは大阪の人なんだ」
 現役時代は強打のセカンドで今は監督さんのこの人はというのです。
「玉造の方のね」
「そういえばそうだったね」
「あの人大阪で生まれ育ってね」
「完全に大阪の人だったわ」
「関西は慣れたのは大学の時位だったね」
「そうだったよ、それでね」
 そのうえでというのです。
「今も阪神の人なんだ」
「そうだね」
「前にも監督しておられて」
「またなってくれて」
「勝って勝って勝ちまくって」
「優勝に邁進しているね」
「そうなっているよ、だからね」
 それでというのです。
「これからも頑張って欲しいね」
「岡田監督にも阪神にも」
「今年もね」
「それで大阪にはそんな素敵なチームもあって」
「そうした意味でもいい街だね」
「そうだよ、そしてお笑いもあってね」
 先生は丁度なんばグランド花月の前を歩いています、看板にはこれまでの大阪の伝説のお笑いの人達が描かれています。
「いいね」
「そのお笑いだよね」
「お笑いの街でもあるからね」
「泣いている人も笑う」
「そうなれる街だね」
「そう、泣いている人を笑わせられる」
 先生は笑顔で言いました。
「それが本物のお笑いだよ」
「全くよ」
「お笑いはそうあるべきだよ」
「何といってもね」
「それが本物のお笑いで」
「大阪のお笑いはずっとそうであって欲しいよ」
「だから最近のテレビは残念だよ」
 先生は本当に残念そうに言いました。
「僕はね」
「面白くないからね」
「バラエティ番組のそれは」
「ただ放送枠を埋めるだけで」
「出てる人もメジャーになりたいだけで」
「ネタ言っても目が笑ってないから」
「それじゃあ駄目だよ」 
 全くというのです。
「だからユーチューブの方にだよ」
「皆いくね」
「そっちを観ていくね」
「そうなってるね本当に」
「テレビを消して」
「だって面白くないと観ないからね
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