第七幕その四
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関羽さんは一行を孫悟空さん達と一緒に天帝さんの前まで礼儀正しく案内してもらいました、そしてです。
一行は天帝さんの前に来ました、そこには着飾った中国の文官や武官の服を着た神様達が揃っていてです。
赤と金色の物凄く広いお部屋の一際高く階段から上がった場所の真ん中にある見事な玉座に金色に輝く中国の皇帝の服を冠を身に着けていてです。
とても立派なお顔立ちで長いお髭を生やした方がいました、その方こそでした。
「朕がこの宮殿を治める天帝である」
「はじめまして」
ノーム王はドワーフ王と共にです。
天帝の前に出て恭しく一礼します、後ろにいる他の人達もです。
一礼します、そうして頭を上げてから言いました。
「この度ははじめて訪問させてもらった」
「来てくれて何よりです」
「あれっ、敬語?」
ジョージは天帝さんの今のお言葉を聞いてこのことに驚きました。
「天帝さんが」
「いや、朕も一国の主」
天帝さんはそのジョージにお話しました。
「それ故に同じ一国の主には礼を持ち」
「それで、ですか」
「敬語を用いるのだ」
「そうですか」
「勿論オズマ姫にもである」
天帝さんは彼女に対してもと答えました。
「敬語を用いさせてもらう」
「オズの国の国家元首だからですね」
「朕はこの宮殿の主であるが」
「中国、道教の神々の皇帝さんで」
「しかしあの方はな」
「この国全体の国家元首ですね」
「そうであられるからな」
それ故にというのです。
「朕としてもな」
「オズマ姫に対しても」
「むしろあの方には最大限のだ」
「礼儀をですか」
「払わせてもらっている」
「そうなんですね」
「だからな」
それでというのでした。
「この度もな」
「ノーム王にですか」
「敬意を払わせてもらった、これからもな」
「敬意を以てですか」
「貴殿達に礼を尽くし」
そうしてというのです。
「楽しんでもらう」
「そうですか」
「さあ、存分に楽しんでくれ」
天帝さんはこう言ってでした。
一行を中国の音楽や舞それに京劇の舞台を披露して楽しんでもらいました。そうしてお料理も出しますが。
そのお料理を見てです、ポリクロームは言いました。
「お水もね」
「いいか」
「はい、とても」
「天帝さんに答えます、皆巨大な卓に座っています。
「奇麗ですね」
「酒もある」
天帝さんは銀の中国の杯を手に言いました。
「好きなものを食べてな」
「好きなものを飲んでですか」
「そうしていいからな」
だからだというのです。
「存分に楽しんでくれ」
「わかりました」
「いやあ、やっぱり天帝様のお料理はいいよな」
孫悟空さんも言ってきました。
「豪華絢爛だよ、宮廷料理は」
「お主は昨日
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