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X ーthe another storyー
第三十六話 隻眼その十四
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「そうさせてもらうよ」
「お友達ね」
「そうだよね、僕達は」
「そうよ」
 にこりと笑ってだ、北斗は答えた。
「他の何かっていったら」
「違うってなるね」
「そうなるわね」
「そうだね、それではね」
「ええ、これからもね」
「宜しくね」
「こちらこそね」
 二人で笑顔で言葉を交えさせた、そしてその後牙暁は実際に庚の夢の中で彼女に昴流の右目のことを話すと。
 自分からだ、庚は微笑んで言った。
「手配は任せて」
「動いてくれるんだね」
「例え天の龍でもね」
 昴流がそうであってもというのだ。
「戦いが終わってからのことだし人助けはね」
「すべきだね」
「だからね」
 そう考えているからだというのだ。
「私もね」
「動いてくれるんだね」
「そうさせてもらうわ」
 こう答えたのだった。
「是非ね」
「それではね」
「私はまだ本心は皆に見せていないわ」
「地の龍の」
「貴方には見せているけれど」
 それでもというのだ。
「まだその時ではないと思っているから」
「それでだね」
「言っていないわ、けれどね」
「僕には言っていて」
「是非ね」
 まさにというのだ。
「協力して欲しいと思っていて」
「僕がそうしているから」
「有り難いと思っているわ」
「そうなんだね」
「貴方がいなかったら」 
 牙暁にこうも言うのだった。
「果たしてどうなっていたか」
「僕達はね」
「わからない位よ」
「そこまで頼りにしてもらえるなら」
 牙暁もだった。
「僕としても嬉しいよ」
「そうなの」
「とてもね」
 実際にというのだ。
「そうだよ」
「そうなのね」
「だから」
 それでというのだ。
「僕もね」
「頑張ってくれるのね」
「出来る限りのことをね」
 それをというのだ。
「させてもらうよ」
「そうなのね」
「そしてね」
「きっとね」
「僕達の望みを適えよう」
「この戦いの」
「そうしていこう」
 こう庚に言うのだった。
「本当にね」
「そうね」
「あの人をね」
「助け出すわ」
「必ずね」
「地の龍の本当の目的は何か」
 牙暁はこの話もした。
「地球を護ることであって」
「人間を滅ぼすことではないわ」
「そうだね」
「そして地球はね」
 庚は自分達が護るべき存在の話もした。
「決してよ」
「人間が滅ぼせる程小さくはないよ」
「もっと。遥かにね」
「巨大な存在だよ」
「だからよ」
 それ故にというのだ。
「地の龍はね」
「人間を滅ぼすことはね」
「しないわ、ただ進んで悪意を以て脅かす」
「そうした人はね」
「退けないとね」
「そう、その人こそ」
「あの人よ」
 庚は深刻な顔で応えた。
「まだ私達以外に気付い
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