暁 〜小説投稿サイト〜
最期の祈り(Fate/Zero)
崩れ去る虚構の現実
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婆豆腐(激辛)をご馳走した」
「あんた子供に何食わせてるの!?」
そうでも無かった。傷口に塩を塗るとはこの事だろう。
「何を言っている?私特製の『辛そうで辛くない、寧ろ辛かった事を脳が認識してくれないラー油』を湯水の如く使った麻婆豆腐を無料でご馳走したのだ。問題なかろう?」
寧ろそんなものを傷心中の子供に食わせた挙げ句金を取ったら、そっちの方が問題だ。
「まぁ聞け。私が真に驚いたのはその次だ。……その子は目の前に置かれた麻婆豆腐をものの数分で平らげてしまった」
「……」
もう、切嗣に突っ込む気力は失われていた。
「それからだ。その子が何か辛いことが在る度に私が麻婆豆腐を食べさせるようになったのは」
いい話……なのか?
「Coooooool!! 最高だぜ、ジョージの旦那!俺は、その話を聞く度に涙が…… 」
「おおお!!なんと無惨な!こんな幼いけ少女に何故これ程までに残酷な仕打ちを!神よ、許すまじき!!」
いつの間にか、厨房からも例の二人が来ていた。
「はは、青髭さんも龍之介さんも大袈裟何だから」
そう言うシャルルもとても明るい笑顔を浮かべていた。
「……まぁ、いいか」
そう言う切嗣の顔も、多少は弛んでいた。
「ホントにシャルロットちゃんはいい子何だから!」
ビキッ
何かが壊れるような音がした。
「りゅ、龍之介〜!!」
青髭が明らかに狼狽し始め、言峰(偽)は鉄仮面に冷や汗をダラダラ流し始め、シャルロットは顔色が真っ青になっていた。そして
「あっ、いっけね。今はシャルル君だったか」
龍之介が全てをぶちまけた。


――運命の歯車がまた新たに回り始めた……おかしな方向に
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