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最期の祈り(Fate/Zero)
邂逅
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ないと色々マズイ。
「切嗣って凄いね」
そう言う彼女の表情は明るい。さっきまでは、寂れた公園で一人取り残されたいと思っていたのに、今は積極的に切嗣に喋りかけていた。
「あまり過度な期待をされると緊張するな……さて、そろそろ店を出ようか」
「そうだね。因みに宿は予約してある?」
「いや、本来ここに来る予定は無かったから特に予定は……」
それを聞くと、シャルロットは少し不味そうに言った。
「それはちょっとマズイね。近々、カーニバルが有って今は何処の宿も埋まっていると思うよ?」
「……しまったな」
「う〜ん。デュノア社の伝で何とか探して見るよ」
待ってて、と言い残すと彼女は電話をかけに外に出た。

――――――――――――――――――――――――
「……分かった。近くの宿を押さえておく。そう伝えておけ」
「有難うございます。では失礼します」
そう言うと、シャルルは電話を切る。
あの男と話しただけでさっきまでの高揚は冷めてしまった。
(……違う。戻っただけだ)
単純に、切嗣と喋っている間だけはシャルロットとしていれた。ただ、それだけのこと。
……なぜ、僕は切嗣といるとシャルロットでいられた。
叶うことなら、彼はシャルロットとして在りたかったのだろう。だが、デュノア社に来てからの数年間に及ぶ教育がそれを許さなかった。……思い返せば、その時からだろう。あの公園に嫉妬し始めたのは。
――だが、だからこそ解らない。一体僕は切嗣の何に魅せられた?切嗣の何が、あの日々を溶かしたのだ?
「切嗣といれば、解るかな?」
携帯をしまうと、店に戻っていく。
(宿が取れたって聞いたら喜ぶかな、切嗣)ふと何の気なしに近くの硝子に目を踊らせると、笑っている自分がいた。
……幾ら、中性的な容姿と言ってもこの笑顔を見てシャルロットを男だと思う馬鹿はいないだろう。


――――――――――――――――――――――――
没ネタ
一体僕は切嗣の何に魅せられた?切嗣の何が、あの日々を溶かしたのだ?
携帯をしまうと、店に戻っていく。
そして、呟く。




「ならば、問わねばなるまい。何を求めて闘い、その果てに何を得たのかを」

side 切嗣
「何だ……急に寒気が」
物語はクライマックスへ……
(シャルロット、ラスボス化)……話が超展開過ぎるのでボツ。
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