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八条学園騒動記
第七百十八話 多くの鳥達その三

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「他の地域にはいない様なだ」
「そんな生きものが多いですね」
「デンキウナギもいるしな」
 この生きものもというのだ。
「高圧電流を出すな」
「あの生きものは独特ですね」
「非常に危険だ」
「左様ですね」
「兎角危険な生きものが多いが」
「全てがそうした生きものではないですね」
「アマゾンもな」 
 上等兵にオオハシを観続けつつ話すのだった。
「そうなのだ」
「流石に普通の生きものもいますね」
「そういうことだ」
「オオハシもそのうちの一種ですか」
「幾ら何でもだ」
「全ての生きものがデンキウナギやアナコンダではないですね」
「ヤドクガエルでもコモリガエルでもない」
 こうした生きものの名前も出した。
「そうなのだ」
「普通の生きものもいますね」
「ジャガーもいるしな」
 この生きものもというのだ。
「ジャガーも特にだ」
「独特の生きものでもないですね」
「猛獣だがな」
「普通の生きものですね」
「そう言っていい」
「そうですね」
 上等兵もそれはと頷いた、そして。
 孔雀を見てだ、自分から大尉に言った。
「ただアマゾンに孔雀はいないですね」
「熱帯の生きものだがな」
「それでもですね」
「ジャングルにはいるが」
「あくまでジャングルですね」
「アマゾンにはいない」
 大尉も孔雀を観て話した。
「この鳥はな」
「アマゾンはジャングルでもかなり独特ですね」
「植物も違えば」
「生きものもですね」
「違う、アマゾンは熱帯の大河の流域の密林だ」
 そうした地帯だというのだ。
「ジャングルは熱帯の大河にある場合でもな」
「植物が違いますか」
「水の量もな」
「アマゾンとはですね」
「アマゾンもジャングルだが」
 それでもというのだ。
「植物も違うしな」
「水の量もですね」
「全く違うからな」
 だからだというのだ。
「普通のジャングルとはだ」
「全く違いますか」
「それでだ」
 その為にというのだ。
「危険度もだ」
「違いますか」
「植物が違うとだ」 
 普通のジャングルと、というのだ。
「そこに棲息する生きものもだ」
「また違ってきますか」
「高い木々が鬱蒼と茂ってな」 
 アマゾンはというのだ。
「その木々の間に蔦も多く地面は湿気に満ちていてだ」
「大河も流れ」
「日もあまりささずな」
 地面にはだ。
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