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八条学園騒動記
第七百十八話 多くの鳥達その一

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                多くの鳥達
 大尉と上等兵は今度は鳥類のコーナーに行った、そこには実に色々な鳥達がいてそれぞれ暮らしているが。
 その中のフラメンゴを見てだ、上等兵は言った。
「この鳥は何処でもいますね」
「何処とはどういうことだ」
「はい、どの動物園にもです」
 こう大尉に答えたのだった。
「いますね」
「そう意味か」
「はい、人気があるということですね」
「そうだな、フラメンゴのいない動物園もない」 
 大尉もその通りだと答えた。
「動物園にも絶対にいる生きものがいる」
「どの動物園でもですね」
「象にキリン、ライオンに虎にシロクマにな」
「あとゴリラやオランウータンもですね」
「蛇や鰐もでな」
「そしてフラメンゴですね」
「鳥だとペンギンだな」
 この鳥もというのだ。
「こうした生きもの達はな」
「どの動物園にもいますね」
「人気があるからな」
 それ故にというのだ。
「いるものだ」
「そうですね」
「私も好きだ」
 大尉はそのフラメンゴ、水面に群れで片足で立っている彼等を観ながら上等兵に微笑んで話した。その目も笑っている。
「この鳥はな」
「親しみが持てますね」
「外見も色も仕草もな」
「どうにも」
「子供はよく観るな」
「動物園でフラメンゴ達を」
「そしてだ」
 そのうえでというのだ。
「親しみを持ってな」
「好きになりますね」
「そうなる、しかもライオンや虎は猛獣でだ」
「野生では人を襲うこともありますね」
「そうだがフラメンコは違う」
「そうしたことはしませんね」
「だからだ」 
 そうした生きものだからだというのだ。
「尚更だ」
「親しまれますね」
「猛獣は恰好いいから好まれるが」  
 ライオンや虎といった生きもの達はというのだ。
「フラメンゴはな」
「愛嬌がある感じなので」
「それで親しまれてだ」
「好まれますね」
「そうだ、だからだ」
 それ故にというのだ。
「私も同じ理由でだ」
「好きですね」
「こうした鳥達もいる」
 こうもだ、大尉は言った。
「世の中にはな」
「そうですね」
「そのことも知ることだ、そして連合にはな」 
 この国ではというと。
「星全体にフラメンゴが棲息している星もある」
「フラメンゴがですか」
「それでフラメンゴの星と呼ばれている」
「まさにですか」
「その様にな」
「星全体に多くの棲息しているので」
「だからだ」 
 まさにその為にというのだ。
「そう呼ばれている」
「そうなのですね」
「そしてだ」
 大尉はさらに言った。
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