暁 〜小説投稿サイト〜
神々の塔
第三十七話 氷の海の神々その四

[8]前話 [2]次話
「カイロ使うわ」
「使い捨てカイロな」  
 カイロと聞いてだ、中里は頷いて言った。
「あれは便利やな」
「そやね」
「冬の寒い時にな」
 まさにその時にというのだ。
「外出するんやったら」
「使うね」
「服に貼って」 
 そうしてというのだ。
「そのうえでや」
「あったまるねん」
「あれがええな」
「今も湯たんぽあるけど」 
 綾乃はこの暖房器具の話もした。
「お湯入れなあかんし」
「お湯は冷えるしな」
「それに重いしかさばるし」 
 こうしたこともあってというのだ。
「どうしても」
「使い勝手がな」
「カイロには負けるわ」
「そやな」
「何度でも使えるけど」
「綾乃ちゃんとしてはやな」
「カイロやで」
 使い捨てのそれだというのだ。
「冬は」
「そやな」
「冷え性やと」
「そうしたもんも必要やな」
「服何着も着て」
 そうしてというのだ。
「靴下かて厚い生地のやで」
「ガード固くやな」
「寒さに対して」
「それでやってるな」
「そやねん」
 まさにというのだ。
「日本の冬も寒いけど」
「そやな」
「身体は冷やしたらあかん」 
 芥川は強い声で言った。
「出来る限りな」
「そやね」
「冷えるとな」
「色々悪いで」
「それだけでな」
「それでやねん」
 綾乃にしてもというのだ。
「うち冬は厚着やねん。制服のスカート短いし」
「というか折ってるやろスカート」
 制服のそれはとだ、芥川は指摘した。
「皆」
「それはファッションやから」
「そうしてるか」
「そうしてやで」
 そのうえでというのだ。
「お洒落にしてるねん」
「寒くてもやな」
「それでその分」
 スカートを短くしている分というのだ。
「ストッキングとかで」
「暖かくしてるんやな」
「ストッキング重ね履きしてそこにハイソックスも履いて」
 そうもしてというのだ。
「それでやで」
「あったかくしてるんやな」
「そやねん。スカート短いのは絶対で」
 ファッションとしてというのだ。
「それでどう暖かくするか」
「それが課題やねんな」
「女子高生の冬はそやねん」
「成程な」
「そやからアフリカとか中南米とか東南アジアの娘達は」
 こういった国々から来ているというのだ。
[8]前話 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ