第九十六話 ラッキーナンバーその十四
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「そうなのよね」
「そうそう」
一華も同意し首を縦に頷きつつ応えた。
「本当にね」
「あんたもそうしてるわね」
「勿論ヨ、ちなみに私も白だから」
「上下共に」
「そうなの、ただね」
「ただ?」
「いや、一つ思うのは」
それはというと。
「下着も白だと」
「ああ、汚れがね」
「目立つからね」
「お洗濯は必須ね」
「まあ下着のお洗濯はね」
「絶対だしね」
これはというのだ。
「本当にね」
「清潔にしないとね」
一華は確かな声で答えた。
「駄目だしね」
「どんな色でもよね」
「昔の日本の下着って赤のあったでしょ」
「襦袢とかね」
「あと褌もね」
これもというのだ。
「赤が多かったでしょ」
「日本じゃ女の子も褌だったわね」
「下着はね」
「着物でも穿いてたのね」
「襦袢も下着でね、湯文字もあってね」
「褌もなのね」
「あってね」
それでというのだ。
「女の子もよ」
「褌の場合あったのね」
「昔の日本はね」
「大胆よね」
女性も褌と聞いてだ、スペインの娘は唸った。
「私には絶対に無理よ」
「何が無理なのよ」
「だって褌ってティーバックでしょ」
この下着になるというのだ。
「私ティーバックとかスケスケはね」
「無理なの」
「刺激的過ぎて冒険に思えて」
それでというのだ。
「かなりね」
「抵抗あるのね」
「そうなの」
実際にというのだ。
「これがね」
「そうなのね」
「高校生でそれはないでしょ」
「いや、ブラジルの娘だと」
スペインと同じラテン系である、ただし公用語はブラジルはポルトガル領だったのでポルトガル語である。
「普通でしょ」
「あそこはあそこよ」
一華に共に走りつつ真顔で話した。
「カーニバルのあの恰好見たら」
「それならなの」
「もうね」
それこそというのだ。
「あれ位は何でもないでしょ」
「ティーバックも」
「そうでしょ」
「まあ日本じゃ高校生は普通着けないわね」
一華もそれはと返した。
「やっぱり」
「そうよね」
「私だってティーバックはね」
「あんたいつもシンプルよね」
スペインの娘は一華に言った。
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