本編番外編
入れ替わりシリーズ
入れ替わりの話・完
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「は、柱間殿! 原因が分かりました、これですよ、これ!」
「原因って、この入れ替わりのですか……!? それで?」
「この、お茶です! 一体どこでコレを手に入れたのか、詳しく聞かせていただいても構いませんか!?」
興奮した様子の山中殿を一通り落ち着かせてから聞き出しました所、私達が意識を失う前に口にしたお茶は山中一族に伝わる秘術・心転身の術を習得する際に使用する秘伝の香と同じ材料で作られた物で、精神がふわふわしてしまう効果がある……らしい。(仮にも秘伝忍術の元がこんなにも容易く真似されていいのだろうかとか思ったが、そこら辺に突っ込む事は止めておく)
一人の状態で飲む分には構わないのだが、私達が同じ空間で揃ってお茶(ついでに同材料のお香を焚いていたことがトドメになったとのこと)を飲んだことで、精神が入れ替わってしまったらしい――いつから此処は二次元世界に成ったんだ。
危惧していた敵対勢力の陰謀とかじゃなくて良かったけど、なんと言うか、余りにも締まらない理由にマダラが向こうで頭を抱えていた
「…………一生の不覚だ」
「そ、そんなに落ち込むなよ、マダラ。口にした量からして効果は明日の朝には消えるらしいし!」
「黙れ! そもそも誰のせいだと……! このウスラトンカチがぁ〜〜っ!!」
「や、止めて! 脳みそがシェイクされる! 気持ち悪い、吐きそう――うっぷ!」
そうやってミト姿のマダラに胸ぐらを掴まれ揺さぶらされている私(だが外見はマダラ)の姿を目撃した弟達がまた別の誤解をしてしまうのだが、それはまた別の話。
この後私達は互いに互いの役所を無事にやり遂げ、辛くも難関を乗り越える事に成功したのだが、その際に起こした「らしからぬ」行動は、元の体に戻った私達を暫くの間苛む事になったりするのが――――それもまた、別の話である。
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