第一章
[2]次話
不浄の木
アイヌの古い話である。
川のほとりに魔族の男が暮らしていたがこの男は胡桃の木で作った弓矢を持っていてそれを持ちいて暮らしていた。
この男は非常に弓矢を使うのが巧みであったが欲が深く狩った獲物は全て自分のものにするだけでなく自分の家に近付いた者達もだ。
攻撃して追い払い自分の獲物を狩ることを許さなかった、その為男が住む近くの獣に魚それに木の実までもがだった。
男だけのものになっていた、それを見たカムイ達は顔を顰めさせ。
そのうえで男をどうすべきかと話した、するとポノオキキリムイのカムイ、カムイ達の中で一際大柄で逞しい身体を持ち精悍な顔立ちと濃い髭を持つ彼が言ってきた。
「なら私がだ」
「あの男を懲らしめるか」
「そうするか」
「そなたが行って」
「そうしてくる」
こう他のカムイ達に話した。
「供の者を連れてな」
「そうか、ではな」
「宜しく頼む」
「一人の者にあれだけのものを独占させてはならない」
「恵は皆のものだ」
「そうであるからだ」
「あの魔族の男を懲らしめよう」
「そうしてくる」
こう言ってだった。
カムイは供の者を連れてそのうえで下界に降り立ちそうして男がいる川辺に向かった、そして男の家に近くに来るとだった。
供の者、若い人の姿をした彼が言ってきた。
「あの、そろそろです」
「男の住処だな」
「その近くに入ります」
「そうするとな」
「男はすぐにです」
自分の家の近くに入った者をというのだ。
「それこそです」
「誰彼なくだな」
「胡桃の弓矢を用いて」
彼が持っているというのだ。
「それで、です」
「攻撃してきてな」
「追い払いまs、無論です」
「威嚇ではないな」
「本気で狙ってきてです」
自分の住処に入った者をというのだ。
「そしてです」
「そうしてだな」
「命を奪うことすらです」
「してくるな」
「この辺りの全てのものを自分のものにしたい為に」
「そうだな、しかしな」
カムイは供の者に強い声で述べた。
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