第二章
[8]前話
「寝るのはね」
「帰ってからだね」
「そうしましょう」
「それじゃあね、しかしいい風だよ」
風は風でもとだ、彼は私にその風の話もした。
「爽やかで優しくて」
「これまでの風とは違うわね」
私もその風を感じて応えた。
「確かに」
「そうだよね」
「爽やかでそれでいて何処までも吹く様な」
「そんな風だね」
「お空まで」
雲一つない青空も見て話した。
「そんな風ね」
「いい風だよ、忙しいのもお天気が悪いのも終わって」
「のどかで暖かくて」
「爽やかな風が吹く」
お空まで吹く様なだ。
「そんな風になったわね」
「苦しくて重くても」
「何時かそんなものも終わって」
「こうした楽しい時を迎えられるよ」
「そうね、それじゃあ」
「うん、また来ようね」
「ここにね」
「そうしようね」
彼は私の言葉に頷いてくれた、そしてだった。
二人で夕方まで公園で過ごした、それから部屋に帰って仲良く夕食を食べた。お風呂にも入ってすっきりしてだった。
彼は私に寝る前も笑顔で言ってきた。
「こんな日があるからやっていけるよ」
「忙しい時があっても」
「そしてお天気が悪い日が続いても」
「それでもよね」
「またこうした日があって」
「休日だったらね」
「一緒にあの公園に行ってご飯を食べて風を感じてくつろごう」
こう言った、そしてだった。
二人で一緒に眠りに入った、次の日からまた仕事だった。けれど昨日で思い切りリフレッシュ出来てだった。
二人共明るい気持ちで起きられて会社に迎えた、この日もお天気は晴れで風も爽やかで何処までも吹く感じだった。私達はその中で一日をはじめられた。それだけで最高だった。
風は空の彼方 完
2023・3・29
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