第一章
[2]次話
風は空の彼方
日本に草原と言われる様な場所はない、けれど平らな場所はあるにはある。OLの私は今付き合っている同じ会社の彼と共に日曜の昼に都内の広い公園に来ていた。
そして二人で私が作ったお弁当を食べてくつろいでいた、彼はそんな中で私に暖かい笑顔で言ってきた。
「最近忙しくてね」
「それでなのね」
「こんなのどかなピクニックみたいな」
そういたというのだ。
「落ち着いたことなかったよ、公園には入っても」
「休めなかったの」
「仕事の途中で通るだけだったよ」
「ただの通り道ね」
「そうだったよ」
「本当に忙しかったのね」
「けれど今はこうしてくつろげて」
お弁当をお腹一杯食べて草原の上に敷いたシートの上に座ってほっとした様な笑顔で私に言ってくれる。
「よかったよ、今日はお天気もね」
「いいわよね」
「最近天気も悪くて」
「雨か曇りばかりだったわね」
「それでそっちでも晴れなくて」
気持ち、それがというのだ。
「どうにかならないかなって思ってたけれど」
「今日は晴れて」
「それでね」
そうなっていてというのだ。
「本当にね」
「嬉しいのね」
「うん、眠くなる位だよ」
「ここで寝たらよくないわ」
私は彼に自分も微笑んで話した。
「寝るならね」
「僕達のお部屋でだよね」
「寝ましょう」
同居しているそこでと話した。
「そうしましょう」
「そうするよ」
彼も頷いてくれた。
「確かに今日は暖かいけれど」
「お外でそのまま寝たらね」
着のみ着のままでだ。
「風邪ひくわ」
「そうだね、風もあるしね」
彼はそれも漢字て言った。
「よくないね」
「ええ、だから」
それでだ。
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