第四章
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「それこそな」
「北朝鮮の軍隊ね」
「監督が傍に来ただけでな」
まさにそれだけでというのだ。
「練習中にな」
「それで選手委縮するみたいね」
「選手が心底な」
「監督さん怖がってるのね」
「よくあるな、学校の部活でな」
そこでというのだ。
「顧問の教師や先輩が徹底的に暴力振るって」
「生徒や後輩の子を委縮させて」
「心底怯えさせてだよ」
そうさせてというのだ。
「それでな」
「服従させるのね」
「それこそ教師がふんぞり返って学校の中歩いてな」
そうした教師の話をした。
「先輩でもな」
「それで横に退いて頭下げるのよね」
「体育会系であったな」
「昔はね」
「昭和はな」
「今はよくないってされてるわね」
「それでふんぞり返ってる方はだ」
暴力を好き放題に振るうだ、日本にもこうした連中が存在して大手を振って歩いているということだ。
「その横ふんぞり返って通ってな」
「挨拶もね」
「胸張ってな」
自分は頭なぞ下げずだ。
「うっす、だ」
「それで終わりね」
「それで自分より上だとな」
「へいこらするのよね」
「そんな屑みたいな世界のな」
「しきたりが今のドラゴンズにあるのかしら」
「立浪さんの学校はな」
その出身校はというと。
「上下関係が厳しいので有名だったな」
「あの人自身はそういうの受けてなくても」
「何でも一緒の部屋にいたのが」
高校時代にというのだ。
「桑田さんでな」
「桑田真澄さんね」
「あの人は自分のことは自分でやって」
「暴力も振るわないで」
「色々教えるな」
そうしたというのだ。
「いい人だったけれどな」
「あの人暴力否定してるし」
「しっかりした人だからな」
「理知的でな」
「そんなことしなかったしな」
「今もよね」
「けれどそんな中にいたら」
悪い意味で軍隊的なというのだ。
「それはな」
「選手の人達を威圧しても」
「そうなってもな」
それでもというのだ。
「やっぱりな」
「当然ね」
「ああ、そしてな」
「そこも問題ね」
「今時選手を怖がらせて委縮させてな」
そうしてというのだ。
「従わせるだけでな」
「人は動かないわね」
「昔からそうだ、実際そんな暴力教師の下でだ」
「部活は強くならないわね」
「何でもないことで殴って蹴って罵る」
日本の学校ではよくあることだ、教師が何をしてもお咎めなしという恐ろしい状況が今も続いているのだ。
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