マリオネット・マリー
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、ちょ……わ、私は……私は遠慮したいなぁ! ウルフが説明しといてよぉ!」
「フォローはしてやるから、お前が直接説明しろ。発案者なんだから、それくらいやれ」
閣下に任せれば全部問題無いと考えてたマリーちゃんの気持ちとは裏腹に、強制的にお父上の下に連行される。
私もアイリも、コレが予定通りであると知っているから、黙って二人に付いていく。
(グランバニア城:国王執務室)
(コンコン)
「どーぞー」
「失礼します」
両手の塞がっている閣下の代わりに、アイリが陛下の執務室の扉をノックする。
中からは何時もの優しい陛下の声が聞こえた。
「お、丁度出かけようと思ってたんだよ、良いタイミング……って、美女を3人も侍らせて如何したの?」
「美女3人? ああ……外面だけ美女2人と内外面共に美女1人ね」
振り分けが気になる。
「やだぁ〜ウルフ。外面だけなんて言ったら、二人に失礼よぉ?」
「何で他人事なの?」
如何やらマリーちゃんは外面だけグループの一員だ。
「あのすいません……漫才をしに来たんなら僕は忙しいから今度にしてくんない」
「失礼……ちゃんと用件はありますよ。先ずはコレを」
マリーちゃんが逃げ出さない様に手を握りつつ、もう片方の手で持っていたファイルを陛下に差し出す。
「……この娘か」
何やら話は通っていたらしく、先程見てしまった“奇抜”な容姿の女性の写真を受け取り確認する陛下……ラインハットの貴族とお見合いと言っていたけど。
「レクルトの話だと、狙ってた若い部下に彼女が出来たらしくて、最近城下の酒場にて残業代返上で酔拳の鍛錬に明け暮れてるそうです。被害も無視出来なくなってきたので、救世主の登場が待ち焦がれております」
「分かった。早速この後、僕の大親友に生け贄を恵んで貰える様に懇願してくるよ。別件で用事もあるし。聞かせたい新曲もあるし」
何か聞き覚えがある話ね……レッ君が言ってた先輩かな?
「俺からの用件は以上です……後はマリーが“頼み事”があると言うことなので連れてきました」
「なぁに? 美女の頼みなら出来る限りは聞き入れたいけど……内容による」
多分陛下も何事かは解っているのだろう。頭ごなしに拒否はしない。
「え〜っとぉ……あのぉ〜……実はぁ〜……」
ピエッサSIDE END
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