大親友
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戻っていった義娘に視線を向ける。
向けられた義娘は諦めた様に目を瞑り首を左右に振っている。
ヘッポコ義父を持つと大変だな(笑)
「はぁ〜……分かったよ、言うよ……はぁ〜……」
諦めた大親友君は深い溜息を吐いて離してくれる事を表明。
流石は俺の大親友。サッサと話せ!
「お前は知らないと思うけど、サンタローズのミサを見学して、それが終わった後にシスター・フレアに襲いかかった……らしい。詳しくはフレイの方が知っているから、自分で聞いてくれ」
「それは……アレかな? コリンズにアルカパの町興しを押し付けた前日のミサか?」
「げっ!?」
目の前の大親友は俺の質問に、顔を青くさせて反応。
そのままの勢いで嫁さんと一緒に室内へ戻ってる実子に視線を送った。
息子も親父と同じくらい顔を青くして頷く。
あの日か……
アルカパでビアンカをナンパしてた野郎に見覚えがあったんだよねぇ……
男の事はあんまり記憶できないけど、流石に前日にはリュリュを口説こうとして撃沈してるのを見ちゃってたから、何となくではあるけど憶えていたんだよ。
今パズルのピースが合致するまでは、疑問どころか意識すらもしてなかったけどね。
「フレアさんって男性恐怖症だよ……僕以外の。そんな女性に襲いかかるって、かなりの大事になってるでしょ? その点は如何様に解決を図ったのですかな、王様?」
「か、解決も何も……村の者に追われて、四男は逃げ出したんだ。それっきり消息は知らない」
「おいおい、性犯罪者を野放しにしてるって事じゃんか!」
「ち、違う! ネル子爵には相談して、当家で四男を追っている」
なるほどね。ビアンカやアルルは、逃亡中のアホに絡まれちゃったのね。
「じゃぁその件は一旦置いといて……他にもまだまだ余罪はあるんだろ? 僕の持って来たサプライズプレゼントとは違うぞぉ?」
「無いよ! 俺等の方にはもう無いよ!」
勿論俺からのは、ただのハッタリだったから、ヘンリーの様子からすれば本当に無いのだろう。
「そっか……じゃぁ僕の情報を教えちゃうけど……ビックリしすぎて漏らすなよぉ(笑)」
「あんまり脅かすなよ」
ウケるぅ〜。ヘンリーは勿論、コリンズもデールも……ポピーでさえも吐きそうな顔してる。
「じゃぁ教えちゃうけど、何で僕がフレアさんを襲った事に気付いたか……それはね、そのアホがフレアさんを襲う直前に居合わせてて、尚且つ娘に対してマナーのなってないナンパをしていて、更に翌日にはアルカパで僕の最愛の奥さんに悪質なナンパをしていたからですよぉ!」
「嘘だろ……」
「何考えてんだ……」
「最悪……」
ラインハット王家と俺の愛娘から
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