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おぢばにおかえり
第七十七話 おみちの本その二

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「あちらは」
「それでその人から勉強の仕方教えてもらったんです」
「それでどういった勉強なの?」
「教科書の問題や文章を何度も解いて書いていたら」
 そうすればというのです。
「かなり成績が上がるって」
「教えてもらったの」
「そうなんです、どんな問題も何度もやれば」
 そうすればというのです。
「絶対に成績は上がるって」
「そう教えてもらったのね」
「何でも自衛隊って入口社会らしくて」
「ああ、入る課程で全然違うのよね」
 このことは私も知っています。
「防衛大学から入るのと普通に入るのじゃね」
「海上自衛隊だとセーラー服で入るとあまり出世しないんですよね」
「そうらしいわね」
「防衛大学を出たらすぐに幹部で」
 卒業してから半年から一年の教育をまた受けてです。
「セーラー服の人は下士官になるのも一苦労らしいですね」
「そうみたいね」
「それでセーラー服の人は一般とか練習員とか言われるそうですが」
 このことも言ってきました。
「その人達と比べると他の課程は」
「下士官になること前提の課程もあるのよね」
「パイロットとか技術者とかお医者さんになる課程も」
「色々あるのよね」
「何処から入るのかで」 
 それで、みたいです。
「自衛隊は全然違うのよね」
「そうした組織なんですよね」
「それは何処でもかしらね」
 自衛隊に限らずです。
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