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夢幻水滸伝
第三百十五話 ネクロマンサーの戦いその十二

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「そのうえでな」
「形成された国であり」
「中国からもですか」
「人が来たのですか」
「そやったんや」
 これがというのだ。
「あたしのご先祖様も。それでな」
「今もですか」
「中華料理がお好きで」
「中国のお酒もですか」
「好きでな」 
 それでというのだ。
「飲んでるんや」
「こちらの世界でもですか」
「そうされていますか」
「今の様にな」
 実際に飲みつつ答えた。
「そうしてるんや」
「そうなのですね」
「それでな」
 市長にさらに話した。
「あたしはアンデットでキョンシーも使うやろ」
「中国のゾンビといいますか」
「吸血鬼やな」
「そうですね」
「あの吸血鬼もな」
 中国にも吸血鬼は存在するのだ、この種類の妖怪が存在しない国というのもないと言っていい位ポピュラーな存在である。
「よお用いるのはな」
「ルイーザ様が中国にルーツがあるので」
「他のルーツも入ってるけれどな」
 中国以外の国のそれもというのだ。
「そやけどな」
「中国系ですか」
「そや、あたしは起きた世界では中国系アメリカ人でな」 
 他の国のルーツも入ったうえでというのだ。
「中華料理もや」
「お好きで、ですね」
 社長は今は炒飯を食べているルイーザに述べた。
「お酒もですね」
「飲んでるわ」
「桂花陳酒や紹興酒も」
「今は桂花陳酒を飲んでるけどな」
 実際にその酒を飲んでいる。
「ほんまええわ」
「お気に入りですね」
「そや、やっぱりな」 
 何と言ってもと言う言葉だった。
「ワインやビールもええが」
「一番お好きなのはですか」
「中国のお酒や」
 言いつつその桂花陳酒を飲むのだった。
「ほんまな」
「何かです」
 今度は頭が言ってきた。
「ルイーザ様のお話を聞きますと中華料理もです」
「ええやろ」
「実はあっしは料理には無頓着で」
「食べられたらええか」
「はい、農地でもです」
 開墾していたそちらもというのだ。
「何しろ土地が痩せていて」
「収穫悪くてか」
「もう食えればいい」
「そんな状況やったか」
「ガキの頃は然程酷くなかったんですがね」
 それでもというのだ。
「今はです」
「そうなんか」
「はい、今は村になって皆で仲良くやっていますが」
 ルイーザ達に成敗されたあの時の手下達もというのだ。
「少しずつ食えればいいじゃなくて」
「美味いもんもやな」
「考えられる様になっています」
「美味しいもんをたらふく食える」
 ルイーザは豚肉が多く上に乗った篤い汁の麺を食べつつ言った。
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