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夢幻水滸伝
第三百十五話 ネクロマンサーの戦いその十一

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「それなりに働いてたけどな」
「その経験もあってでは」
「こちらの世界の能力もあり」
「その結果ではないでしょうか」
「そやろか、まあ政は酷いもんにするつもりはないし」
 特にとだ、こうした言葉だった。
「それが支持されてのことやったら嬉しいわ」
「左様ですか、ではです」
「これからもですね」
「政はこのままですね」
「そして来る者は拒まずや」
 このスタンスは崩さないというのだ。
「そうしてな」
「勢力を拡大させていき」
「そしてですね」
「やがてはですね」
「このミシガン州を統一するで、そしてな」
 そのうえでというのだ。
「その統一したミシガン州の統治をな」
「進めていきますね」
「このままの政を」
「そうされますね」
「ああ、あたしは別に今の衣食住でええし」
 自分のことも話した。
「贅沢もな」
「されないですね」
「ルイーザ様は」
「左様ですね」
「今で満足してるさかい」
 料理を楽しみつつ話した。
「そやからな」
「贅沢もされず」
「それに溺れることもない」
「そうなのですね」
「今の生活でな」
 それでというのだ。
「不満ないわ。服着てるしええ家あって」
「お食事もですね」
「今の様に召し上がれる」
「だからですね」
「充分や。このお店のお料理も美味しいし」
 今も食べながら言った。
「ええわ」
「そうですか、しかし」
 市長は自分も食べつつルイーザに言った。
「今我々は中華料理を食べていますが」
「広東料理な」
 見ればそうだった、麺や点心がある。
「それやな」
「ルイーザ様はよく中華料理を召し上がられますね」
 社長はこのことを言ってきた。
「お酒にしましても」
「紹興酒とか桂花陳酒やな」
「そうしたものを飲まれていますね」
「それはな」
 まさにというのだ。
「好きやさかいな」
「中国のお酒なので」
「だからですか」
「今も飲まれていますか」
「私アメリカ人や」
 起きた世界でもというのだ。
「そやけどルーツはな」
「中国ですね」
「あの国なのですね」
「あじあの」
「この世界ではアメリカって国は最初から大勢の人がおった」
 このこともこの世界の特徴の一つである、少なくともルイーザ達が知る限りではこの国には既に何億もの人がいて街や村もあった。
「しかしあたし達の起きた世界やと」
「移民ですね」
「それによって成り立った国ですね」
「そうした国でしたね」
「ほんま色々な国から人が来てな」
 そうしてというのだ。
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