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ドリトル先生の落語
第六幕その十

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「応援が趣味だっていうし」
「好きな食べもの全部大阪のものっていうのも」
 食いしん坊のガブガブはこのことを指摘しました。
「オムライスを含めてね」
「ロンドンって感じしなかったね」
「生まれはそうだって言ってたけれど」
 チープサイドの家族も言います。
「それでもね」
「大阪って感じだったね」
「着物の着こなし奇麗だったわね」 
 ダブダブはそこを見ていました。
「歩き方もね」
「それがまた庶民的で」
 それでというトートーでした。
「大阪な感じだったね」
「頭の中で使う言葉も関西弁だって言ってたし」
 ポリネシアは思いました。
「完全に大阪の人になっているのね」
「そう、頭の中で使う言語は凄く重要なんだ」
 先生は皆に言いました。
「そこから色々出て来るからね」
「文化とかね」
「あと考え方とか」
「何かと出るよね」
「そうだよね」
「僕も今は頭の中では日本語で考えてるよ」
 先生もというのです。
「日本に来て暫くは英語だったけれど」
「それが変わったね」
「先生にしても」
「日本にずっといて」
「それでだよね」
「そう、変わったんだ」
 そうなったというのです。
「日本にいるうちにね」
「徐々にね」
「そうなったね」
「先生にしても」
「そうだね」
「そうだよ、そしてね」
 それでというのです。
「そうした意味でも日本人になったね」
「国籍もそうなって」
「日本語を話して日本文化に親しむ」
「日本の中にいて」
「それと共にだね」
「そうなったよ、日本語で考えもしてね」
 そうもしてというのです。
「日本人になったね」
「イギリス系日本人だね」
「先生の場合は」
「イギリス生まれの日本人」
「そうなったね」
「僕はね、それで春琴さんは」
 この人はといいますと。
「落語家だから余計にね」
「日本語で考える様にしてるんだね」
「落語を日本語でするから」
「日本の人達が聞いているから」
「それでだよ、それでね」 
 そのうえでというのです。
「意識して変えて」
「日本語から英語に」
「そしてだね」
「落語をしてるんだね」
「そういうことだね」
「そうだね、実際落語もね」
 ユーチューブで観たそれもというのです。
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