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オズのカリフ王
第六幕その十一

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「皆結果だけを求めてな」
「努力をしなくなったのね」
「そうなった」
「それはとても悪いことね」
「結果を出せば何をしてもいい」
「その途中で」
「どんなズルも手抜きもな」
 それこそというのです。
「する様になった、また前王はあれこれ文句ばかり言ってな」
「駄目出しね」
「結果を出してもな」
「そうだったのね」
「だから皆やる気もな」
「失っていって」
「国の生産性なぞじゃ」 
 それこそというのです。
「結果は出ている様でな」
「実はだったのね」
「中身は空洞になり」
「落ちていっていたのね」
「ものは出来るが質は非常に悪い」
「そんなものだったの」
「だから必死にオズの国に攻めようとしておったが」
 それでもというのです。
「皆やる気がないしな」
「ものも全部駄目で」
「絶対に失敗しておった」
 今思うと、というのです。
「まことにな」
「そうだったのね」
「そうであった、あれではな」
「結果だけを求めていたら」
「努力を見ずにな」
 それではというのです。
「尚且つ何をしてもな」
「文句ばかりで」
「こきおろしてばかりだとな」
「皆やる気を失うわね」
「そしてそんなことばかりの者を誰が好きになる」
 ノーム王はその頃のラゲドー氏のことを思いつつ述べました。
「一体」
「だからあの人は人望もなかったのね」
「オズマ姫と真逆だったからのう」
「ええ、オズマはね」
 それこそとです、トロットも答えました。
「結果はね」
「よいな」
「努力を見て」
 皆のそれをというのです。
「それでよ」
「いつも励ましてくれるのう」
「そうしているわ」
「だからオズの国は皆頑張るな」
「ええ、それでオズマもね」
 彼女自身もというのです。
「とてもね」
「頑張ってくれるのじゃな」
「そうよ」
 まさにというのです。
「オズの国ではね」
「それでものもじゃな」
「質がいいのよ」
「よいのう、それでわしもな」
 ノーム王もというのです。
「その様にな」
「しているのね」
「そうじゃ」 
 まさにというのです。
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