暁 〜小説投稿サイト〜
オズのカリフ王
第六幕その十

[8]前話 [2]次話
「やったらいいのよ」
「いいと思ったらじゃな」
「何でもね」 
 それこそというのです。
「やったらいいのよ」
「最初は出来ずともな」
「何度もしていたらね」
「出来る様になるな」
「それでね」 
 そのうえでというのです。
「上手にもなるわ」
「そうであるな」
「最初は誰でも出来ないもよ」
「それこそな」
「けれど何度もやっていったら」
 それならというのです。
「出来る様になるから」
「それでじゃな」
「是非ね」
 ノーム王にお顔を向けてお話します。
「やっていくことよ」
「そうであるな」
「そうしていって」
「上手になっていくものじゃ」
「だからいいのよ」
「まずはじゃな」
「何でもね」
 いいと思えばというのです。
「やってみるのよ」
「そうであるな」
「ええ、それでね」 
 トロットはさらにお話しました。
「貴方達も帰ったら」
「国にな」
「是非ね」
「そうするぞ」
「それではね」
「いいと思うのならやってみよ」
 ノーム王は強い声で言いました。
「その信念じゃ」
「そうよ、それで必死に努力したら」
「必ずじゃな」
「何時かはね」
「結果は出るな」
「すぐでなくてもね」
「まあすぐに結果だ結果だと言うならな」
 それならといいますと。
「自分はどうじゃ」
「そうなるでしょ」
「いや、実はかつての前王はな」
 ラゲドー氏はといいますと。
「すぐにじゃ」
「結果を言ったのね」
「そうであった」
「そうね、言われるとね」 
 それならとです、トロットも頷きました。
「あの人はね」
「そうした人じゃな」
「ええ」
 まさにというのです。
「そんな風よ」
「それでじゃ」 
 ノーム王はさらに言いました。
「人が努力をしてもな」
「必死にね」
「結果だけを見てな」
「努力を見なかったのね」
「すると全くじゃ」
 それこそというのです。
[8]前話 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ