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仮面ライダーAP
夜戦編 蒼き女豹と仮面の狙撃手 第1話
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替え、真凛の影に狙撃銃を向ける。

「んはぁっ、はぁっ、はぁんっ……!」

 一方、真凛は何らかの重火器らしきものを背負っているためか、僅かに呼吸を乱していた。豊満な爆乳と爆尻をばるんばるんと弾ませ、くびれた腰を左右にくねらせながら山林の中を走り抜けて行く彼女は、その柔肌から淫らな匂いの汗を散らしている。

「……これで一つ『貸し』よ、仮面ライダーオルバス……!」

 海中からこの島に潜入していた彼女の肢体はじっとりと濡れそぼっており、チャイナドレスの生地がぴったりと柔肌に張り付いている。その凹凸の激しいボディラインはありのままに浮き出ており、爆乳と爆尻の躍動をこれでもかと強調していた。

(……オルバスを助けようとしたのがお前の運の尽きだったな、スチュワート。その背中の重火器が命取りだッ!)

 そんな真凛の背中に照準を合わせたホークアイザーは、重火器ごと撃ち抜こうと引き金に指を掛ける。「GG-02サラマンダー」のカスタムパーツであるこの重火器には、強力なグレネード弾が装填されている。ホークアイザーの銃弾が命中すれば、誘爆は避けられないだろう。

(終わりだッ――!?)

 だが、またしても彼は狙撃の好機を逃してしまう。仮面に搭載された索敵能力が、さらなる「侵入者達」の存在を感知したのだ。そのセンサーが反応したということは、「侵入者達」は索敵範囲外からナイフを投げて来た真凛よりも、さらにホークアイザーの近くに居ることを意味している。

(新世代ライダーが4人、だと……!? まさか、スチュワートがこの島の情報を奴らに……!? くそッ、味な真似を……!)

 しかもセンサーの表示によれば、その数は4人。その上、全員が「仮面ライダー」だというのだ。どうやらホークアイザーが居る山林の斜面を下った先にある海岸線から、この島に上陸して来ていたらしい。
 このまま真凛を狙撃すれば、銃声と爆炎で間違いなく4人にこちらの存在がバレてしまう。そうなれば、旧型外骨格であるスナイパースパルタンの防御力では、火力で押し切られてしまう可能性が高い。改造人間とは言っても、左眼以外は生身。それにスパルタンシリーズの基本性能は、新世代ライダー達の最新式外骨格には遠く及ばない。発見されて接近戦に持ち込まれれば、まず勝ち目は無いだろう。

(ならばッ……!)

 となれば。真凛とオルバスを一旦見逃してでも、今は間近に迫ろうとしている4人の新世代ライダーを始末せねばならない。ホークアイザーは再び標的を変更し、この島に上陸して来た侵入者達に狙いを切り替えるのだった。

「……悪いわね。こんなところで死なせてはならない子がいるのよ」

 そんなホークアイザーの様子を横目で一瞥しつつ、真凛は小さく呟く。対策室の武器庫からサラマンダーを盗み出し、
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