『醜い鶩』
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其処には自分の勝手な
言い分しかなかった。
周りのことなんか
どうでも良かった。
他人なんか
どうでも良かった。
自分ですら消したくて
仕方ないのに。
こんなに辛いのに
こんなに我慢してるのに
こんなに苦しいのに
こんなに痛いのに
どうしてこんな思いしてまで
生きる必要があるのか
流れてく汚れた血を見ても
何も思わなくなった。
痛みさえ感じないのに
生身の人間かさえ疑わしい。
躰も心も何も感じない。
此処にはいろんな子が居るけど
白鳥は1羽だって居ない。
地名が憎らしいなんて嗤える。
此処は間違いなく醜い鶩の巣だ。
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