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魔法絶唱シンフォギア・ウィザード 〜歌と魔法が起こす奇跡〜
AXZ編
第171話:光明への気付き
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り込んだ颯人に、奏だけでなく周囲の者達の視線が突き刺さる。注目されている颯人はと言うと、向けられる視線を気にも留めず何やらブツブツと呟いていた。
「まさか……いや、そうだとすると……」
「どうした颯人君? 何か思い当たる節でも?」
「……仮定の話だけど、もし俺と奏が見た過去の時点で、あの人と貴族のオッサンが分かり合えてたらどうなってたと思う?」
「それ今アタシが…………ん? 分かり合う……?」
分かり合う……即ち相互理解。颯人達は、過去にそれを求めて世界を滅ぼす一歩手前の事を行おうとしていた人物を1人知っている。そしてその人物がどのようにしてそれを成し遂げようとしていたのかも。
「まさか、あの人たちのやろうとしてる事って……!」
「まだ可能性の話だが、充分考えられる。あのウェルの野郎だって似たような事に手を出そうとしてたんだからな」
「月の遺跡……そしてバラルの呪詛ッ!」
「アルド、どう思う?」
少し離れ等所から彼らの議論を見ていたアルドに了子が問い掛ける。この場で最も錬金術に関する知識が豊富な彼女であれば、これだけの材料が揃えば何らかの答えに辿り着けると踏んでの質問だった。
そしてそれは正しかった。颯人達の話を聞き、自分の中で情報を整理したアルドの口から出たのは、概ね彼らが導き出そうとしていた結論とほぼ同じ内容だった。
「可能性は、高いと思います。月遺跡の掌握の為、神の力を生命エネルギーにより錬成する。あり得る話です」
「それって、響の拳でも壊せないモノなのか?」
「こ、壊すんですかッ!? 私がッ!? 月遺跡をッ!?」
「遺跡じゃなくて、神の力とやらの方だよ。この間の化け物だって響の一発で吹き飛んだじゃないか」
「奏、そんな無茶ぶりは立花が可哀そうよ」
「そうだな。響君の一撃で分解するような規模ではいくまい。恐らくは、もっと巨大で強大な……」
それほどの規模のエネルギーとなると、制御も容易ではない筈。集めたエネルギーをどのように制御するかで考えた時、真っ先に思い浮かんだのは先の騒動でキャロルが利用しようとしたレイラインであった。
キャロルが世界を分解しようとし、メデューサがそれを利用して世界規模でサバトを起こそうとして、そして颯人により見事に失敗に終わった。レイラインは星の地脈を通るエネルギーの流れ。そこからエネルギーを抜き出し、制御する事が出来るのならば……
「パヴァリア光明結社は、チフォージュ・シャトーの建造に関わっていた。関連性は大いにありそうですよ」
事件後に様々な情報を精査した結果、キャロルと結社の間には協力関係の様な物が築かれていた事を確認している。であれば、キャロルが計画の為に調べ上げたレイラインのデータが結社に渡っている可能性は非常に高い。朔也の言
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