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星河の覇皇
第八十五部第一章 国防省への忠告その十八

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「認めざるを得なくなるのかも知れない」
「それで、ですね」
「醜く描かない」
「ありのままにですか」
「描く、そして君はだ」
 まさにというのだ。
「そうした人物ということだ」
「そうなのですね」
「そしてだ」
「それで、ですか」
「君はそう認められるだけの仕事をだ」
「これからもですね」
「してもらう、そしてそのエウロパにもな」
 この国にもというのだ。
「何があってもな」
「攻められない様にですね」
「してもらう」
 こう言うのだった。
「いいな」
「そうさせて頂きます」
「是非な、連合は中での対立と衝突が絶えずだ」
「今回の様にですね」
「中央政府と各国政府は争うが」
 それでもというのだ。
「その対立に勝利を収めることは当然だが」
「それにかまけて肝心の政治を進めることを忘れては」
「何にもならない」
「あってはならないことですね」
「連合の歴史ではよくあった」
 その千年の歴史でというのだ。
「中央政府と各国政府、各国政府同士が争いだ」
「政争に必死になり政策を忘れず」
「国政をな、そしてだ」
「その結果ですね」
「国が動かなくなりな」
「それで国家運営に支障をきたした事態がありましたね」
「それで支持者は怒りだ」
 そうなる都度だ、国家運営に問題が出ればそのまま自分達の生活に関わる、それでそうなることなのだ。
「時の当事者達の政権は支持を失いだ」
「選挙で敗れてですね」
「政権から下ろされてきた」
「それも連合の歴史ですね」
「そしてその国家運営の遅滞がだ」
 流石に停止とはならなかった、完全なそれは官僚システムが整っていればそれだけである程度動くのだ。
「連合にとってロスになってきた」
「順調な発展の」
「経済や技術、文化は順調に発展していてもな」
「政治的なそれは、ですね」
「思う様にはな」
「進まず」
「そしてだ」
 そのうえでというのだ。
「今にもだ」
「影響を与えていますね」
「私はその轍を踏まない」 
 決してというのだ。
「肝心のことは何か」
「政治においては」
「それは国家を円滑に動かしてだ」
「繁栄させることですね」
「政争はどうしてもある」
「政治の場においては」
「それに勝たなくてはならないが」
 それでもというのだ。
「しかしだ」
「それでもですね」
「そうだ」
 まさにというのだ。
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