第百十七話 お巡りさんの名前その五
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「碌でもないのがだよ」
「当選するのは変な人が投票して」
「それで選挙に行かない奴もいてな」
「当選するんですか」
「ああやって愚にもつかないことを言ってもな」
マスターが言う夏休み前の生徒集会の質問の様なことをというのだ、小学生はこうした時よくピントが外れた質問をするものだ。まだ子供だからだ。
「当選するんだからいいな」
「それだけでお仕事になりますね」
「政治家は当選しなかったら無職だけれどな」
そうなるがというのだ。
「逆に言うとな」
「当選したらお仕事にもなりますね」
「そうなるんだよ」
「そうですか」
「だからな」
それでというのだ。
「選挙には行かないとな」
「変な人を当選させない為に」
「少しでもまともな人にな」
「当選してもらうことですね」
「何も努力していないで馬鹿なことしか言わない様な」
「そんな人になるべきじゃなくて」
「選挙に立候補していたらな」
その場合はというのだ。
「そうしたのが自分の選挙区にいたらな」
「他の人に投票して」
「そいつがいる政党にもだよ」
「投票しないことですね」
「政治でとやかく言うならな」
それならというのだ。
「選挙に行くことだよ」
「それが大事ですね」
「馬鹿な奴が誰がなっても同じとか言うけれどな」
こうしたことを言う人間も実際にいる。
「その実はな」
「違いますね」
「ああ、何も努力していない奴はな」
「全く違いますね」
「何も持っていない奴に何が出来るんだ」
それこそというのだ。
「努力してきた人は違うけれどな」
「そうした人歯何かが出来ますね」
「今の野党が与党になった時そうだっただろ」
マスターは現実過去のそれの話もした。
「滅茶苦茶だっただろ」
「何もかもが」
咲もそれはと答えた。
「そうでした」
「あれ見ても誰が鳴っても一緒ってのはな」
「違いますね」
「努力していたら何か出来てな」
そうしてというのだ。
「努力していないと何も出来ないんだよ」
「政治家でもですね」
「どんなことでもな」
「努力すれば結果が出ますね」
「モーツァルトなんか凄かったしな」
「あの人いつも作曲してましたね」
「作曲していないと苦しくてな」
モーツァルおはそう言っていたのだ。
「あの人は息をするみたいに作曲していたんだよ」
「ピアノに座って」
「もう努力することが呼吸みたいだったからな」
そうした状況だったからだというのだ。
「あの人もな」
「努力していましたね」
「努力を努力って思っていなかったんだよ」
モーツァルトはそうであった、そうした人間こそ真の天才だったと言う人がいる。
「あの人は」
「そうですね」
「しかしな」
それでもというのだ。
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