第六幕その三
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「竜騎士さん達もね」
「いて、ですね」
「そしてですね」
「そのうえで、ですね」
「これからですね」
「この国も巡っていきますね」
「そうよ、ただ剣と槍を持っているけれど」
見ればどの騎士さん達も武装しています、腰にはちゃんと剣があって手には大きなランスがあります。
「戦うことはないのよ」
「あっ、郵便でしたね」
「竜騎士さん達のお仕事は」
「他の郵便局員さんと同じで」
「それで、ですね」
「戦うことはないですね」
「武器は鍛錬の時に使って」
その時にというのです。
「誰かに向けることはないわ」
「そうなんですね」
「戦うことはない」
「ただ自分を鍛える為に武器を使う」
「自分自身を高める為に」
「その為に」
「武器は自分を守ってね」
そうしてというのです。
「身体を鍛えてそこからね」
「心も鍛える」
「心身共ですね」
「その為にありますね」
「そうしたものですね」
「オズの国の武器は」
「そうよ、だから安心してね」
竜騎士の人達が立派な武器を持っていてもです。
「このことは」
「わかりました」
五人で笑顔で応えてでした。
竜騎士の国を案内されつつ巡ります、お城の中は立派な聖堂を思わせる奇麗で清潔なもので見ていて気持ちがいいものでした。
ワイバーン達の牧場もあります、ワイバーン達は普段は大人しいですが。
お仕事があると竜騎士の人を乗せてでした。
雄々しく羽ばたいて飛んでいきます、ジョージ達はそのワイバーン達を見て目を丸くして言いました。
「竜騎士さん達も恰好いいけれど」
「ワイバーンも恰好いいね」
「竜騎士さんがワイバーンに乗って旅立つと」
「余計に恰好いいわ」
「絵になるよ」
「うむ、まるで絵だ」
ノーム王も唸って言います。
「この姿たるや」
「そうですね」
「よく写真にも撮られてです」
「オズの国に出回っていますが」
「恰好よ過ぎますね」
「幻想的ですよ」
「飛竜に乗って空を飛ぶ騎士」
ノーム王は真顔で言いました。
「これ程絵になるものがあるか」
「そうはないですね」
「オズの国でも」
「本当にそうですね」
「絵になり過ぎてです」
「不思議な位です」
「全くじゃ、訪問してよかった」
ノーム王は心から言いました。
「この国にな」
「全くですよ」
「前に天空城にお邪魔したことありますが」
「その時も素晴らしいもの見られましたけど」
「今回もです」
「物凄いもの見せてもらっています」
「ううむ、わしもじゃ」
ドワーフ王も唸って言いました。
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